月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

陰湿な美少女

サキシマスベトカゲ
サキシマスベトカゲ Scincella boettgeri


後輩が西表島から帰ってきて、向こうで見た生き物の話をした。
今年はあまりホオグロヤモリHemidactylus frenatusが鳴いていないと嘆いたり、
イイジマウミヘビEmydocephalus ijimae見られちゃったと自慢されたり、
ヤエヤマセマルハコガメCuora flavomarginata evelynaeにたくさん会ったと夢のような話を聞いたり。

あぁ、そんなんだから「南の島行きたい病」再発。
セマルに会いたい、セマルに会いたい、セマルに会いたい・・・
今日は自分が沖縄行った時の写真をたくさん見返してしまった。

その中から今回はサキシマスベトカゲを。
本種は例えるならば、
ヤモリ科GekkonidaeでいうところのキノボリヤモリHemiphyllodactylus typus typus
サンショウウオ科HynobiidaeでいうところのハコネサンショウウオOnychodactylus japonicus
のような存在。
四肢が短く、ひょろっちい姿のトカゲ。
そして愛くるしいクリクリの黒目と和名にもある通りスベスベの細かい鱗。
西表島のトカゲ亜目Lacertiliaの中で最も会いたい。

あまり陽の当らない湿った林床で見かけることが多く、主にリター層で活動している。
本種は下まぶたに透明の鱗があり、眼を開けたままリター層を移動することができる。
哺乳類でいうところのヒミズUrotrichus talpoidesのような存在。

Scincella属は日本に本種の他にツシマスベトカゲS. vandenburghiが生息している。
本種の方が四肢の指が長く、体側の黒い条線の上下に白い縁取りがあるという点で、
ツシマと区別することができる。

また本種は尖閣諸島にも分布するとされているが、その個体群は種の確定がされておらず、
タイワンスベトカゲS. formosensisの可能性があるらしい。

体色の変異も結構あり、私が今まで見てきた中では、
赤褐色が強い・全体が暗褐色・腹部の黄色味が強い、
等の個体を見たことがある。
もっとよく彼らを見つめれば、面白い発見があるかもしれない。


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