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Category: 両生類  

缶詰MEN

アズマヒキガエル
アズマヒキガエル Bufo japonicus formosus


今はこんな感じ。
研究室に缶詰め状態。
まぁ、自分の不出来が原因なんですがね。
こんな忙しい状況でも感じるのは研究者の力。

やはり研究というのは偉大なモノなんですね。
ボクら生き物屋が、あーだこーだ議論を交わすことができるのも、
先人の研究者たちの並々ならぬ功績のおかげでしょう。

たとえば、写真のカエルを見つけたとしよう。
「あ、カエルだ。」と言う人もいれば、「アズマヒキガエルだ。」と言う人も。
はたまた和名なんてのはただの俗称だ、
「この個体はBufo japonicus formosusというのが的確。」と指摘する人も。

しかし、その同定はどこの情報から?
論文・図鑑・ウェブサイト・・・etc.
いずれも先人の築き上げてきた情報に基づいているのだ。
形態的や遺伝的など様々なアクセスで、
齢・地域・性・季節・染色体・DNA・・・etc.
様々な変異を考慮して生物を多面的に調査していく。
属間・種間・個体群間・・・果たしてどのレベルなのか、どのような進化系統なのか。

研究に関わると、普段何気なく話している生き物のことが、
どれだけ調べられてきたのかということに、少し意識が向く。
ボクらが簡単に【アズマヒキ】と呼べるのはなぜだろう?

私は両生類・爬虫類はとても好きだが、あまりこういう見方はしてこなかった。
趣味的に関わっており、それで良いと思っている。
ここまで書いてきたが、結局は楽しいかどうかである。
研究室のお仕事的にはモグラ類の細胞遺伝学を専門に行っている。
そこでは染色体の核型やバンドパターンを見たりするのが面白いと思っている。
たまにその影響で両爬もそういう目で見るときもある。

現在知られているタゴガエルRana tagoiの染色体数は2n=26なのだが、
茶臼高原で見つかったネバタゴガエル(仮)は染色体数2n=28だそうだ。
このカエルが新種であろうが、種内変異であろうが、今の興味はそこにない。
なぜ染色体数が違うのかである。
染色体分染法などで核型解析すれば、ロバートソン型開裂が起きたんじゃないかとか、
B染色体由来なんじゃないかとか考えるようになり、今までと違った興味も出てきた。
視野が広がることは良い事だ。

んまぁ、ここまで長々と書いてきたが、やはり疲れているな。
いろいろ溜まっているのでブログ更新ですっきりした。
とにかく生き物に関わることは幸せだ。

しかしこのアズマヒキは赤が強くてきれいな個体だったなぁ。
コイツがBufo japonicus formosusだろうとなんだろうと、
素敵な生き物だといのは、時代が変わったり研究が進もうとも不変的なことであろう。

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