月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

屋根裏の欲望

ホオグロヤモリ
ホオグロヤモリ Hemidactylus frenatus


ヤモリが鳴くということをご存じだろうか?
本州にいる方にはなじみがないかもしれないが、
沖縄などに住んでいる方は知っているだろう。

沖縄の人家やダム、自動販売機などの人工物の明かりに集まっていて、
「キョッキョッキョッキョッキョッ」と本種が鳴き交わしている。
初めて沖縄を訪れた際はこの音がヤモリだとは思いもしなかった。
Hemidacutylus属はナキヤモリ属の和名が示す通り、
いたるところでこの鳴き声を響かせている。
さらに尾には棘状の突起があったり、指下板は二分されていたりと、
実に奇抜な形態をしている。

沖縄を訪れる前に本種を調べて胸を踊らせていると、着いた初日でその高揚感はピークに。
そして帰る頃には飽きるほど見ていて、「またコイツか・・・」というぞんざいな扱いに。

旅で泊まったキャンプ場の東屋にもちょくちょく現れ、
仲間たちとの会話に相槌を打ってくれたりもする。
ヤモリの中では最も人と距離の近い種ではないだろうか。

この写真はその東屋の屋根裏で交尾をしようとしているペアである。
メスはどんな理由で尾を自切してしまっているのかわからないが、
なんとも言い難い哀愁を漂わせる。

ほのかな明かりに照らされて、今夜もヤモリが鳴いている。

果たしてこのペアは「キョッキョッ」と鳴いていたのだろうか・・・





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