月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 草本類  

奈良の仏炎苞

キシダマムシグサ
キシダマムシグサ Arisaema kishidae


 ニホンカモシカCapricornis crispus と出会う30分ほど前、昇りきっていない太陽の光がマムシグサにスポットライトを当てていた。やはりこういう光景が好きみたいで、早朝の自然光に照らされる植物を見つけると、ついつい撮りたくなってしまう。というより一眼になって全然ストロボを使いこなせていないので、最近はこういう写真ばかり・・・



キシダマムシグサ
キシダマムシグサ


 妖しいマムシグサもずいぶん爽やかに写る。本種は近畿地方に産するマムシグサで、舷部は長く糸状に伸び、小葉は鋸葉になるのが特徴である。この特徴的なスネオヘアーがよく目立ち、今回訪れた林道ではたくさんのキシダマムシグサが生えていた。植林地だったりコンクリートで舗装されている林道のちょっと土が堆積したところなど、意外と劣悪な環境でも顔を出しており、私がヘビ探しでよく行くコンクリートで舗装された林道にも同じような感じでミミガタテンナンショウA. limbatum などが生えている。
 薄紫色の株が比較的多く見られ、太陽を透かすとまるで紫玉ねぎのようだ。朝食代わりにマヨネーズをつけて食べたいが、コレを食べてしまったらシュウ酸カルシウムの針状結晶が舌や喉を突き刺して、口中に激痛が走るだろう。慌てた私は大量のマヨネーズをチュッチュして中和させるだろうな。 “ マヨチュッ中和 ” だな。



ムロウテンナンショウ
ムロウテンナンショウ A. yamatense


 もう一種よく見かけたのがこのムロウテンナンショウ。付属体の先端が濃い緑色でさらに膨らんでおり、まるで中からE.T. の指が出てきているよう。付属体の反しが大きいためなのか、覗き込むとキノコバエが入っている株が非常に多い印象だった。
 こちらは前述のキシダマムシグサに比べて日陰を好むようで、薄暗い杉林などでよく見かけた。



マムシグサの一種
マムシグサの一種 Arisaema sp.


 地面からニョキニョキと次のやつら。近畿のこの地域には他に、舷部も花序柄も長いヤマトテンナンショウA. longilaminum 、仏炎苞の口辺部が内側に反り返る幌状のホロテンナンショウA. cucullatum 、伊豆半島にも産する妖しい色のオオミネテンナンショウA. nikoense var. australe などのマムシグサが分布しているようで、果たしてこのマムシグサの一種は何なんだろうか。この時期に遠征すると、普段見慣れていないマムシグサが咲いているから面白い。
 5月末~6月上旬くらいに再訪できれば、かっこいいヤマトテンナンショウに出会えるのだろう。ナガレヒキガエルBufo torrenticola のリベンジも兼ねて、また奈良に行く理由ができた。シャクナゲRhododendron japonoheptamerum と室生寺という組み合わせも見たいし、やはり 「 いま、ふたたびの奈良へ 」 だな。


 私の住んでいるところから夜行バスでアクセスも良いし、またどこかで行くかもしれん。奈良遠征は非常に楽しいモノでした。


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