月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 蟲類  

たった数日間の女神


 この前の週末は学生時代のサークルメンバーでフィールディング。5人も集まって山に行くなんて久しぶりで、それぞれ思い思いに生き物を追いかける姿は、卒業後数年経っていても変わらない。

 ・哺乳類のフンを見つけると弄くり回すヤツ、
 ・気がつけばスイスイと山を登って行くヤツ、
 ・カメラのバッテリーを充電したまま忘れて、ただただかさばる重たい荷物を持ってくるヤツ、
 ・メシ時にみんなの分のシートとして新聞紙を持ってきてくれるヤツ。

 そして私も私で相変わらず、生き物逃がしちゃうし、石で滑ってズッコケるし。


 みんなで生き物見るのは、感動を共有できるから良いね。1人じゃわからない事も三人寄れば文殊の知恵だし、特に何も出ない時はくだらない話でもしてれば、それだけで楽しい散歩にもなる。腹を満たすだけの昼メシだったのが、そこに会話が生まれるだけでもうピクニックだ。
 そういやそのメシ時に友人に見せてもらった 「 コスタリカの奇妙な虫図鑑 」 という本がめちゃくちゃ面白かった。そこには “ ベッコウバチ擬態のキリギリス ” Aganacris insectivora が載っていて、コイツが最高にカッコイイわけ。しかもキリギリスだから草食なのにinsectivora (食虫)だなんて名前がついている。葉っぱやらコケなんかに擬態するのは見たことあったが、まさかベッコウバチにまで化けるとは。
 久々に楽しい生き物話の食事だったし、その上食べながら目的の生き物も飛来してくるのが見られた。






ギフチョウ
ギフチョウ Luehdorfia japonica


 日当たりの良い尾根や山腹、頂上なんかにひらりひらりと吹き上がってくる、なんとも美しい春の女神。先週は寒の戻りということもあって気温も落ち込んで、更には冷たい雨まで降ってきて桜にとっては花散らしの雨となった。そんな寒々しい早春だが、なんとも運良く週末には晴れ間がのぞき、上着を脱ぎたくなるようなポカポカ陽気に恵まれた。

 まさにギフチョウ日和。

 ちょうどピンポイントで我々が約束していた日にちにそれはやってきたので、多くのギフチョウたちと戯れた。きっとメンバーの中に、猛烈な晴れ男か晴れ女がいたんだろうね、こんなにも絶好のタイミングだとは想定外だった。月曜日にはまた寒さが戻っていたので、またとない機会となった。
 羽がボロボロになっている個体も散見したが、写真のようにピンとした個体もいた。それもこんな距離で撮れるのだから幸せ幸せ。
 谷底からフワッと尾根に舞い上がる美しい蝶を見る度に、 「 わぁっ 」 と各々の顔に花が咲いているのが印象的だった。 「 来た来た ! 」 「 後ろ後ろ !! 」 なんてやりとりが、私の記憶を学生時代に連れ戻す。あの頃も今も、生き物はいつだってボクらの原動力だ。




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