月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

ボーダーラインの壊滅

ヤエヤマイシガメ2
ヤエヤマイシガメ Mauremys mutica kami


最近またカメ熱が再発した。
カメの情報誌といえば「クリーパー」。
ついに39,40号を購入することができた。
この2冊は日本にも生息している、
イシガメ属とその近縁種の分類と自然史について書かれている。

ミトコンドリアDNAの塩基配列に基づく、イシガメ属(Mauremys)、クサガメ属(Chinemys)、
ハナガメ属(Ocadia)の系統関係を明らかにした研究によると、
それぞれの属が全体として単系統になるが、ニホンイシガメMauremys japonicaは、
他の同属種とではなく、クサガメ属およびハナガメ属と単系統群を形成するという。
つまりニホンイシガメは同じ属である、
ミナミイシガメMauremys muticaやカスピイシガメMauremys caspicaよりも
別属であるクサガメChinemys reevesiiやハナガメOcadia sinensis
近縁であるという面白い結果になっている。

また飼育個体の野外への放流による雑種形成の危険性を再認識した。
生殖隔離によって種というものが決定されるが、カメ類においては属間雑種なども知られている。
生殖隔離は交尾前と交尾後があるが、
カメ類は交尾後生殖隔離の機構があまり発達していないようだ。
だが交尾時期や交尾行動の違いによる交尾前生殖隔離によって
自然界では雑種形成が起こりにくくなっている。

写真にあるようにヤエヤマイシガメは交尾の際に、
オスがメスの上に乗って強引に交尾を始める。
つまりこのようなカメにおいては交尾前生殖隔離すらも成立しなくなってしまう。

そのようにして雑種を形成しては種のためにならないが、
個の遺伝子を残すという観点ではこれもありなのだろうか・・・



なんだか久々に長い文章を書いた。
やっぱりカメが面白いっていうのもあるが、お酒で気分が良くなっているのかもしれない。

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