月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 蟲類  

ミクロの宇宙を覗き見る

 お誘い頂いて先週はリンク先であるIMのジークさん、未定のクマGさん、何度かお会いしている冬虫夏草屋さんとでフィールディングに。夕方に集合してコンビニでメシを買い込んで、夜の林道を散策して途中車に戻ってメシを食ってまた林道に。深夜に車中泊をして、朝またコンビニでメシを買って今度は海岸を散策して。生き物の話して生き物屋の話をしてくだらない下ネタで盛り上がって。まるで大学時代のサークルを思い出すような、とても居心地の良いフィールディングでした。
 この感覚はいつ振りだろう。それでいて、自分の知らない生物群を教えていただけるなんて、一人でフィールドに出ていたら得られないモノをたくさん得た、そんなフィールディングでした。




カタツムリトビケラ
カタツムリトビケラの一種 Helicopsyche sp.


 皆さん各々の道具を用いて微細な世界に触れている。これはカタツムリトビケラの幼虫が石英のような微細な砂で作りあげた巣で、直径にして2mmほどのごく小さいモノである。100mmマクロと私の腕ではこれが限界なので、もっとしっかり見たい方はぜひリンク先へ飛んでみてください。
 水の染み出しで石を拾い上げ丹念にその表面に目をやると、いくつか付いているのがわかる。初めにどんなものか実物を見てみないことには果たしてそれが巣なのか、ただの砂の塊なのか判別がつかなかった。ようやく自分でも見つけた巣をじっくり観察してみると、本当によくできたガラス細工のような、ありきたりだけど “ 自然が織りなす芸術 ” といった印象だ。




Gibellula
Gibellula sp.


 クモから生える冬虫夏草。沢沿いのアオキAucuba japonica の葉裏についていることが多いようなのだが、素人の私には見つけられなかった。冬虫夏草屋さんは気がついたらたくさんの虫草を暗闇の中から見つけ出していた。
 また八重山にはイリオモテクマゼミタケCordyceps sp. なる虫草が存在するらしく、和名に西表とつくので魅力的だし、写真を見せてもらったが宿主が宿主だけになかなか迫力があってカッコイイ。



トゲヤドリカニムシ
ヤドリカニムシ科の一種 Chernetidae gen. sp.


 おそらくトゲヤドリカニムシHaplochernes boncicus であろうという話だが、顕微鏡を用いて同定する必要がある。私の中でカニムシといったらこういうスギの樹皮下で見つけている生き物。
 しかしカニムシというのは非常にバリエーションに富む生物群で、落ち葉の裏だったり海岸の石っころの裏だったりネズミやモグラなどの小型哺乳類についたりと、ただの『尻尾の無いサソリ』と表現するにはもったいないほど面白い生態をしている。




イソカニムシ
イソカニムシ Garypus japonicus


 そしてその海岸にいるカニムシ。研究室時代に後輩に教えてもらった生き物。当時カニムシは知っていたがまさか海岸にいるカニムシがいるとは露知らず衝撃的だった。全長も5mmほどで、3mm程度のトゲヤドリカニムシなどと比べたら大きい部類である。
 ビーチコーミングがてら過去に2度ほど探して回ったが、イソカニムシも出なけりゃビーチコーミングでロクなモノも拾えなかった。そもそもイマイチ生息環境がわからなかったのだが、今回一緒について行かせてもらえたのでおおよその環境はわかった。あとは自分でその環境を見つけ出せるかがカギ。



イソカニムシ
イソカニムシ


 小さいカニムシたちを見た後なので重厚感がすごい。そして腕も長く、歩き出したらエイヤエイヤと止まらない。意外と速く感じる。念願のイソカニムシだったのでえらく感動致しました。案内していただき感謝感激です。




 今回はいろいろな話も聞けて、様々な生き物も見られて勉強になりました。一緒に行った方々の見ているミクロの世界を少しだけでも垣間見たようで、すごい世界を相手にしているんだなと感心するばかり。
 また今回は深夜に私のズボンのおまたが裂けるというハプニングがありました。正月太りのせいかな、ちょっとした亀裂だったのに車に乗り込んだ瞬間に「ベリッ」という嫌な音がして、自分のムチムチの太ももを見たら右足の膝上まで伝線していた。それでもせっかく来たのだから、真冬の寒い森をだいぶセクシーな衣装で歩かせてもらった。幸いインナーを履いていたのが救いで、肌の露出は免れた。それでも隙間風はびゅーびゅーでしたが、クマGさんに頂いカイロのおかげで乗り越えられました。ありがとうございます。
 翌日もしゃがむ度に悲鳴があがり、最終的には膝下までいってしまい、私の小僧の部分が出てきてしまいました。まぁインナーもあったのでパンツが見えるわけでもなく、皆さんとお別れして電車にそのまま乗って帰りました。まぁどうせ乗客なんて今後会う人でもないので、大して気にせずに。途中、女子高生がこちらをチラチラ見ていましたが、まぁ私の顔が気になったのでしょう。イケメンだから仕方のないことなのです、そういうことにしておこう。


 ということで本当にありがとうございました。またフィールド行きましょう。



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