月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

荒地の魔女

ニホンマムシ
ニホンマムシ Gloydius blomhoffii


 乾燥して荒れ果てた尾根筋に、1匹のマムシがガラガラと音を立てながら現れた。普段はゆるゆる動いていたり、ジッと待ち伏せをしていたりするわけだが、このときはアクティブに活動していたおかげでうっかり踏んでしまうことも無く、容易に見つけることができた。
 奴さんから来たくせに、すでに怒りのボルテージはMAXに。私との距離がずいぶんあるというのに、果敢というか無謀というか無鉄砲というか、必死に私に向かって毒牙を何度も何度も振りかざしている。気がつけば周囲にはやつの臭腺から放たれた臭気が充満し、風が抜けるはずの尾根筋に重苦しい空気が淀んでいた。





ニホンマムシ
ニホンマムシ


 夏の雌マムシは気性が荒くなるという。彼らは卵を体内で孵化させから子供を対外へ産み落とす“卵胎生”という特徴を持っていて、夏のこの時期は頻繁に昼も活動して体温を上げているようだ。
 この個体も総排出口から尾にかけて急激に細くなるメス体型で、おそらく体内にはいくつか小さな命が詰まっていたのだろう。

 久々の毒蛇との格闘はスリリングで楽しかった。しかし、アクティブに攻撃してくるというのは、腹の子供を守るため。
長引かせて負担をかけてはいけない。ましてやこの山道はトレランしている人も頻繁に通る。私も含めいつ踏み潰されるかヒヤヒヤするので、数枚のカットを撮って早々にお別れした。


 それにしたって荒れ果てた土地に荒れ狂う毒蛇だなんて、シチュエーションだけでごはん3杯はいけるわ。


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