月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

太陽の子

シマヘビ
シマヘビ Elaphe quadrivirgata


 ――― トカゲかと思った。


 ヤマビルに追われメマトイに追われ、立ち止れば立ち所に襲われる暗い森にいた。なんとか振り払って森を抜け、目が眩むようなジリジリとした太陽の下に出てきて、どちらが地獄だったかを天秤にかけながらぼんやりと歩いていた。
 ひとしきり汗を流した頃になって、岩のてっぺんに大きな“鱗”を見た。あまりの大きさにいるはずのないキシノウエトカゲ Plestiodon kishinouyeiを想像したが、やはりそうではない。岩上に出ている部分が少なかったからトカゲ大の生き物に見えたが、目を凝らせばシマヘビではないか。

 やっぱり太陽サンサンの環境はシマヘビがよく似合う。ヘビというのはジメジメして暗いイメージを付けられがちだが、シマヘビはどちらかというとトカゲとイメージが共通することが多く、日向に出てのんびり日光浴していたかと思えば急に素早い早さで姿を眩ませる。あながちトカゲと見間違えたのも、そのイメージの共通性から来るものがあったのかもしれない。



 そしてこれでようやく天秤が傾いた。やはり地獄はヤマビル蠢く暗い森じゃないか。



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