月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 両生類  

静かなる沢のよどみで

ナガレタゴガエル
ナガレタゴガエル Rana sakuraii


 そういえばついヒダサンショウウオHynobius kimurae に会えたのが嬉しくて先にそちらの写真を載せてしまったが、実は今年の初ハペはこのナガレタゴガエル。ヒダサンショウウオを見つけるおよそ2時間ほど前、捕まえてもすぐにスルリと手から逃げこぼれて、なかなか思うように扱えなかった。それほど今回の個体は元気が良くて、これから繁殖開始なのかやる気満々のオスであった。
 今回の沢登りでは多くのヤマメOncorhynchus masou masou を見た。石ころを転がせば結構な確率でシュッと素早い魚影が飛び出す。それでいてヒダサンショウウオの越冬幼生があまり見られなかった。そこに因果関係は見出せないが、もしかしたら結構食われているのかなぁと。丹沢大山総合調査でも直接の関係は示していないものの、やはりヤマメなどの渓流魚が放流された流域では減少が目立つという報告があるし、栃本(1993,1996)ではヒダサンショウウオとハコネサンショウウオOnychodactylus japonicus が渓流魚に丸飲みされたという報告もある。まぁだからといって「渓流魚に食われて減っている!!」と声高らかに叫ぶのもどうかと思う。やはりヤマメの腹を開いて中にサンショウウオがいるなど関係のわかるものがなければならないし、それで食われているのがわかってもそれがサンショウウオにとってどれだけ影響のあるものなのかもわからない。そもそも捕食者というのは大概の生き物にはいるわけだからヤマメを悪者にするというのもどうかと思うし、全くもって科学的ではない。
 保護の観点からだとまた難しくて、因果が明らかになったときには手遅れな場合もある。難しいねここら辺の問題は。まぁでも何でも“駆除だ駆除だ”ってのは私としては気乗りしないんだよなぁ。

 気がつけばナガレタゴガエルの話がだいぶ初期からブッ飛んでいるけど、良いカエルだよ彼ら。生態も面白いし探すのが過酷だから見つけた嬉しさが倍になるし。あとは非繁殖期での観察ができれば良いんだけどなかなか難しい。以前5月頃に紀伊半島へ行ったときにそれっぽい個体を見たのだが、未だにちょっとモヤっとした同定なんだよなぁ。



 ま、とりあえずタゴ系の顔大好きってことで。



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