月明かりにヤモリ

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Category: 両生類  

グランディラナへの道

ツチガエル
ツチガエル Glandirana rugosa


 今までRana が属名として用いられていたツチガエル種群だったが、先月の両爬学会の改定で新たにGlandirana があてられた。亜属としてRugosa が使われたり、サドガエルG. susurra の記載の際は属名としてRugosa があてられたりしたツチガエル種群であったが、ラナボックスの細分化の中で混乱していたツチガエルについに新属が。私のサドガエルの記事のときは保守的にRana を用いていてRugosa は使わなかったが、この改訂をみると無難な判断だったように思える。まぁ学会がすべてにおいて正解だとは言わないが、Glandirana は海外でツチガエル種群にあてられているのをよく見るし、何より名前がツチガエル種群に合った“名は体を表す属名”で、ちゃんとその生き物の特徴がよく出ていて気に入っている。グランディラナだぜグランディラナ。これからはツチガエル見つけたらついつい口走ってしまいたくなる名前だよコレ。私個人としては基本的に日本の両爬学会に沿って考えたいと思うので、Glandirana を使っていこうと思う。。
 Glandirana は元々Ra. minima にあてられた属だったが、水かきの形態から他のツチガエル種群rugosaemeljanovitientaiensis とは統合しなかったのだが、ツチガエルがGlandirana ということはここら辺のカエルたちはすべてGlandirana に統合されたということなのだろうか。すると現在のGlandirana の構成種はrugosasusurraemeljanovitientaiensisminima の5種ということになるのかな。


 おそらくこの細分化の流れだとトノサマガエルRa. nigromaculata とかヤエヤマハラブチガエルRa. okinavana あたりもそろそろだろうか。個人的にはBabina との関係から、ハラブチをなんとか新属にしてやりたいと思う。あとはカエルじゃないけどElaphe とかもね。何でも細分化すりゃあ良いというわけでもないが、ある程度は分けて考えたほうがわかりやすいし面白い。



 しかし地味だなツチガエル。この個体は寒空の下、少し水が浸み出る程度の沢のよどみに寒さで体を強張らせながら寒中水泳をしていた。顔なのか口元なのかなんか渋い表情をしているから、どうも寒い時期に水中にいる本種をみると辛そうに感じてしまう。どうにか“カワイイ”や“カッコイイ”の部分を引き出してやりたいんだが、どうも地味というイメージが先行してしまう。似たポジションのヌマガエルFejerbarya kawamurai には“カワイイ”が奪われているので、これからは渋カッコイイくらいを狙っていきたいところですな。


 それにしても幻の迷蛇トゲウミヘビLapemis curtus が外されたのは残念だなぁ~、夢がないなぁ~。

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Comments
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個人的にはヌマガエル科の独立が一番びっくりでした。

僕自身も両爬学会の表記に沿うのが統一性があって無難だと思います。
ただトノサマガエル類はPelophylaxでいいのではないかと・・・。
Frost et al. (2006)はなんとか読みましたが、正直細かいところまでは全然把握できてません。我ながらミーハーもいいとこです・・。
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>> Nyandfulさん

私もしっかりとは読めていないですね、ざっくりです。
もう少し専門用語がわかればなぁと・・・
そしてヌマガエル科は知りませんでした。この前までラナだったやつらがそこまで独立するとは。
学会報の松井先生のとこに載っているのでしょうか??

パッと見、属が違うだろうと感じるグループは結構ありますよね。
分類の再検討やら記載なんかはプロの仕事でしょうけど、いくつか見て“むむ、なんか違うな”というインスピレーションというのは大切だと思いますし、趣味の世界でも面白いところですよね。
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