月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

先見の明

シマヘビ
シマヘビ Elaphe quadrivirgata


この日はシマヘビに3本も出会った。
初めはヒガシニホントカゲ Plestiodon finitimus を追いかけていた時、
スルスルとアスファルトの壁を登って上へ上へと逃げ行くトカゲが、
上部の茂みへ入り込んだ瞬間にシマヘビが飛び出してきた、いや降ってきたのだ。
おそらく上でトカゲが無防備に登ってくるところを狙っているのだろう、
この時は食事にありつけなかったが狩りのチャンスは意外にも多いように思える。
壁の上にいたため、低身長の私には届かず捕獲できず・・・



その次は林道に出てきている個体。
しかし私がシマヘビに気がつくよりも早く、ヤツの瞳に私が映ってしまったようで、
すぐさま近くの材が積み重なる場所に潜り込まれた。
材の隙間は網目状の迷路となっており、縦横無尽に私の足下に広がっていた。
「さすがにこれじゃあ無理か・・・」と落胆している横で視線を感じそちらに目を凝らして見ると、
材の間からまるで潜水艦の潜望鏡のように体を上に突き出して辺りを窺っているシマヘビ。
さっきのヤツが実はすぐ近くに潜んでいたのだ。
しめしめと忍び足で2,3歩近づいただけでスッと潜水。
慌ててその場を覗きこむも、もうヤツの姿は無く、ただ諦める他なかった。



最後は林道のド真ん中。
さすがにそれなら捕獲できて、ようやく三度目の正直。
ずいぶんと優しい目をしていて、あのシマヘビ特有の他を寄せつけない鋭さはなかった。
その甘い見た目とは裏腹に、体中にダニのピアスを着飾っているパンクな個体だった。
ようやく捕まえられたけど、やはりシマヘビが一番難しいね、捕獲するの。
本州産ヘビの中では動きが速いというのもあるが、
今回の体験でもあるように彼らは非常に目が良い。
ヘビの食性というのは結構偏食家が多いのだが、シマヘビはいろんなのを食う。
その食性の幅広さゆえに、それに対応する目の良さが必要なのだろう。
危険も見えれば、ご馳走も見えるし、そこから様々な考察をするのだから結構賢いのかも。
賢い生き物としてカラスCorvus が挙げられるわけだが、
シマヘビの黒化個体をカラスヘビと呼ぶのは、
ただ単に色彩からだけでなく、そういった賢さや目の良さなんかも関与しているんじゃないかと、
妄想しているとなんだか楽しくなるし、カラスヘビを拝みたくなる。
見たいぞ、見たいぞ、カラスヘビ。








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Comments
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いいですね。

この環境と構図でシマヘビを撮るのは、イメージになかった。
成程、って感じです。そのうちパクリます笑。

あと確かにシマヘビは本土産のヘビでは明らかに運動能力も高いし、人を良く見てると思うときはありますね。
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>> Nyndfulさん

おパクリくださいまし。
この前のシロマダラの写真が素敵すぎて、私もそれに影響されて撮っているのもありますし(笑)

縞模様が余計にスピーディーに感じますよね。
どうも取り逃がしてばかりです。

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