月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 草本類  

釣って釣られて

ウラシマソウ
ウラシマソウ Arisaema urashima


山に降った雨が沢の水となって下っていく。
雨上がりの今日はいくぶん流れが力強い。
木々からは昨日の雨粒の残りが転がり落ちてくるので、小葉の傘を差そう。
付属体の先を伸ばして釣り糸を垂らせば、魚ではなく小虫が釣れるはず。


たまに思わぬ獲物がかかる時もある。
この日はオレンジのマウンテンパーカーを着たあなただった。
いつもは比較的陽の当たるところでパラソルなんかを立てているもんだから、
こうした鬱蒼とした沢筋で釣りをしている姿にえらく感銘を受けていたようだ。
雨上がりの沢筋というのはスッと風が抜けるとずいぶんと涼しく、
近頃のジリジリとした日々に比べてとても過ごしやすい。
それなのに釣れたオレンジのあなたは息が荒く熱を帯びていて、
服の色が表すような温度で迫ってくるではないか。
雨上がりにその熱気。
私もヘンな人を釣ってしまったが、あなたもずいぶんヘンな生き物を釣ってしまっているよ。



肘や膝をついて広角で撮りたいと地を這っていると、
ウネウネウネウネと腕から足からヤツらがやってくる。
相変わらずヤマビルには人気絶頂ってわけだ。
ウラシマソウに釣られた私は知らず知らずヤマビルを釣っていた。
良い写真撮れて満足したから、今回ばかりはチャラにしよう。
それにしてもこりゃあたまらんね、アリサエマ。
最近は「フィトンチッド切れてきたな~」とか謎の中毒症状で山に行ってしまう。
ついつい探すけど近頃は枯れた仏炎苞ばかりでちょっとゲンナリ。
“フィトン切れ”を解消すべく明日も山へ出かけよう。









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