月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 草本類  

テンナンショウに誘われ、代価の血を払う

ミミガタテンナンショウ
ミミガタテンナンショウ Arisaema limbatum


先日のハコネサンショウウオOnychodactylus japonicus 探しは失敗に終わった。
原因は言うまでもない、ヤツのせいだ・・・


道中様々な生き物に出会うのは面白く、
この日もカワウPhalacrocorax carbo やマヒワCarduelis spinus なんかの鳥を眺めたり、
タゴガエルRana tagoi やヒキガエルBufo japonicus のリリースコールにニヤニヤしたり、
成果としてはハコネが出なくともまずまずといったところだったのだが、
彼らと戯れている最中でも、ヤツの脅威から逃れることはできないのだ。
ヤツは音も立てずに忍び寄って体中を這いまわり、
気がつけば血まみれになった自身の体に絶望感を感じる。


地べたに這いつくばってコメツキムシの仲間を撮っていた、それも10分程度。
さてと、と立ち上がると左のすねあたり、しかも靴下の内側にヒヤリとする異物感がある。
その瞬間に私は理解した、思い出した、発狂した。
気付いた時はもうすでに手遅れで脱ぎ捨てた上着、カメラケース、ジーンズ、靴などなど、
無我夢中で振り払っていたから正確な数は覚えていないのだが、
少なくとも8匹以上のヤマビルHaemadipsa zeylanica japonica が体中を這っていた。

もう不快! 不快!! 不快!!!!!
ヤツ大嫌いなんじゃ。
動きがイヤ。
木から降ってくるのがイヤ。
吸血するのがイヤ。
吸われている感覚が無いのがイヤ。
吸われたらなかなか取れないのがイヤ。
かゆいのがイヤ。
血が止まらないのがイヤ。
衣服が血まみれになるのがイヤ。
...etc.

とにかく嫌い。
しかも数人で山を歩いても大抵狙われるのは私だし、
『ヤマビルホイホイ』なんて不名誉なニックネームまで頂くほどこっちに来やがる。
この時はその左のすねだけが吸血されていて他は無事であったが、
もう吸われていなくても不快感から全身がかゆくなった。
それからはゆっくりと生き物を見られないどころかゆっくり昼飯も食べられないため、
精神的に不安定な状態で途中から帰りたくて帰りたくて仕方なかった。
生き物面白かったのになんだろうこのイライラは・・・ってなるからイヤなのよ。
これだから丹沢山系は・・・




怪しさでいったら写真のテンナンショウもなかなかではあるのだが、
もちろんコレはプラスの怪しさ不気味さ。
森の奥の薄暗い沢筋にひっそりと咲いていて、
ちょうど私が見つけた時は木漏れ日が差し込んでいてなんとも幻想的であった。
ハエたちが誘引されるが如く私も惹かれて近寄りうっとりと写真を撮った。
あまりに素敵なので長々と観察していたのだが、
ヤツが何度となく私の靴に這い上がってきたのは言うまでもないだろう。



   
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Comments
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ヤマビルホイホイ!(笑)

まだ蚊も出ていなく、爽やかで快適な季節・・・

と思ったら、ヤマビルはすでに活動開始デスね。
読みながらムズムズしちゃいました。


しかしながら、薄暗い中にその姿を浮かび上がらせる、テンナンショウの怪しい魅力が感じられる一枚デスね。
ヤマビルも降ってきそう…(笑)
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>> クマGさん

ヤツらは天敵ですからね、自分でも記事を書いていてイヤになってきたりしてます(笑)

クマGさんに褒めていただけると嬉しいですねぇ。
おかげ様でテンナンショウの仲間にハマってしまって、先日もウラシマソウ見てきました。
こんな面白いものを教えてもらって、かなり視野が広がりました。
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