月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

草上の俊足

ミヤコカナヘビ
ミヤコカナヘビ Takydromus toyamai


実は見つけるのに苦労したカナヘビ。
「見たい見たい」と思えば思うほどに、殺気のようなオーラが漏れ出てしまっているのか、
なかなか出合えず、最終日でようやくポコポコ見られるようになった。
森と畑の接する林縁部の草原にいるかなと探してみたがイマイチで、
そういった場所では昆虫類が面白かった・・・が、探しているのはカナヘビだ。
結局よく見られたのは森の中で陽の光が差し込むところで、
木漏れ日というよりもう少し樹幹部が開けた割と光の入る場所。
そういったところに下草が多く生えていて、その上でのんびりしている個体を多く見た。
ただ今回は若い個体ばかりでサイズの小さいヤツらばかりだった。


以前の記事でも書いたがカナヘビ属Takydromus の系統が面白い。
宮古諸島にいるミヤコカナヘビT. toyamai は八重山諸島・沖縄奄美諸島にそれぞれ分布する、
サキシマカナヘビT. dorsalis やアオカナヘビT. smaragdinus よりも、
大陸や台湾に生息するキタカナヘビT. septentrionalis や、
ホウライカナヘビ?(和名不明 中国語で蓬莱草蜥)T. stejnegeri に近縁だという、
12S、16S rRNA を用いた系統解析の研究がある。
形態でいうと別属Apeltonotus にされたこともあるサキシマカナヘビが、
国産種の中では離れた系統なのかと思っていたが、この研究ではそうでもなさそう。
ただ系統というのは色んな角度から見るべきであって、形態や染色体なども考慮する。
なので安直に“こうだ!!”とは言えない。
この研究では琉球列島に近い台湾に生息する、
カノカナヘビ?(和名不明 中国語で鹿野草蜥) T. luyeanus や、
スイハンカナヘビ?(和名不明 中国語で翠斑草蜥) T. viridipunctatus が、
解析に用いられていないので、この2種を加えると結果も変わってくるかもしれない。



いろいろ画像検索してたらムスジカナヘビT. sexlineatus は相当カッコイイことに気がついた。
なんじゃあの尻尾、やりすぎ感が凄いけど長さがよりスレンダーさを引き立てている。
カナヘビも多様なタイプがいて面白いな、そして興味深い。



本来なら次の記事で大目玉ミヤコヒメヘビCalamaria pfefferi を、
どどんっ!!と載せてミヤコ○○両爬シリーズを締めくくりたいところだったが、
残念ながら見つけることは叶わなかった。
まずミミズがたくさんいるような場所すら見つけられなかった。
リュウキュウマツPinus luchuensis が多くてあまりリター層が発達しておらず、
イマイチ探し方がわからなかった、いろいろオブジェクトひっくり返したんだけどなぁ・・・
とりあえず宮古島シリーズはここまで。

何にしても宮古島はすごく良いところだった。
ハブ類がいないからサンダルで歩きまわれるし(それはそれで寂しいが)、
独特の雰囲気を持っていて何度も訪れたい島だ。
またこの島に来る際はぜひヒメヘビを!!



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