月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

ヒバァ3兄弟の末っ子

ミヤコヒバァ
ミヤコヒバァ Amphiesma concelarum


宮古島の旅で出会ったヒバァ。
これでついに琉球ヒバァ3兄弟(ガラスヤエヤマ、ミヤコ)をこの目に収めることができた。
3種の中で本種は小柄なヘビで彼らの可愛らしさが際立っており、
差し詰め3兄弟の末っ子といったところか(ちなみに長男はガラス、二男はヤエヤマ)。
それでもヒバァ特有の眼上板が下がったキリっとした眼が、
男らしくこちらを見据えている。


本種は1997年までガラスヒバァの亜種A. pryeri concelarum とされていたが、
形態形質やW染色体の違いから別種とされた。
体色は距離的に近い八重諸島のヤエヤマヒバァよりも、沖縄・奄美諸島のガラスヒバァに似ているが、
両種とも頸部にV字もしくはY字模様を有している一方、
ミヤコヒバァにはそのような斑紋はないのが特徴である。



外群にヒバカリA. vibakari を加えたヒバァ3兄弟の系統解析では、
島の並び(西から八重山諸島・宮古諸島・沖縄奄美諸島の順)で中心に位置するミヤコヒバァが、
最も早く分岐したという結果が得られ、ヒバァ類は漂流分散によって大陸から侵入したという説もある。
またカナヘビ属Takydromus でもこのような面白い系統解析があって、
宮古諸島にいるミヤコカナヘビT. toyamai は八重山諸島・沖縄奄美諸島にそれぞれ分布する、
サキシマカナヘビT. dorsalis やアオカナヘビT. smaragdinus よりも、
大陸や台湾に生息するキタカナヘビT. septentrionalisT. stejnegeri (和名不明)に、
近縁であるという結果が得られているようだ。
ミヤコヒキガエルBufo gargarizans miyakonis が大陸と亜種関係にあったりと、
宮古島の爬虫両生類相というのはなかなかに興味深いところである。


そうやって見ると模様がしょぼいガラスヒバァだなぁとは思えなくなる。
(実は両爬に興味を持ちだした初期の感想はこんなんだった笑)
3兄弟の中でも見つけるのは難しく出会うだけでもありがたいのに、
今回はじっくり撮影もできたし、改めて良いヘビだと実感した。
この個体は撮っていると「なになにぃ~??」と上に向かって可愛い顔を近づけてきたり、
時にガバッと口を開けて威嚇してワイルドな一面も見せたりと、
とにかく嬉しい楽しい素晴らしいだった。
ヘビの中でヒバァ類が大好きな私にとってすごいご褒美となった。




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