月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 両生類  

感覚を研ぎ澄ませ

ヒダサンショウウオ
ヒダサンショウウオ Hynobius kimurae


近頃は関東も寒くなってきましたね。
先日まとまった雨が降り注ぎ、いよいよ冬のハペたちにスイッチが入ったのではないだろうか。
そんな予測を立てた私は今日の10時頃、沢の入口に立っていた。


林床は先日の雨により程よく湿り気を残し、
有尾類が沢まで移動してくるには絶好のコンディションであった。
以前にも増して倒木などの障害物が多く上流への行く手を阻んでいたが、
有尾類にとっては都合の良い隠れ家であろう。



しばらく冷たい水に手を突っ込み石をめくっていくが、
サンショウウオどころか生き物の影すらないという状況が続いた。
時期も時期で急ぎすぎたような不安もあったのだが、
たしかに最近の気温の下がり具合とこの前のまとまった雨が、
自分の体感的にサンショウウオが降りてくるように感じたのだった。
そうした直感的な自信があったために根気良く石の下の覗き続けた。


すると想像以上に小さな石を持ち上げた下から、金粉をまぶした青紫色がスルリと飛び出した。
サイズは小さく尾などに大きな傷がついていないことから、今冬に繁殖初参戦のオスだと思われる。
繁殖まではまだまだメスも集まっておらず体力的にも元気モリモリだったため、
ずいぶんと泳ぐのが早くてスルリスルリと石の隙間を縫っていった。
ようやく捕まえたと思えば、その金粉の多さに視線が奪われてしまった。
それはまるでベッコウサンショウウオH. stejnegeri を彷彿させた。


事前に目的の生き物が「いる」という情報を得てから行くフィールドと、
自分の感覚を研ぎ澄ませて「そろそろ来ているはずだ」と予測して向かうフィールドでは、
味わうことのできる感動が大きく異なるように思える。
そういう意味では時期モノであるサンショウウオを早めの時期に、
自分の感覚を信じて見つけられたというこの感動は計り知れない。



それにしても美しいなぁ。
きっと感動も相まってのことなのだろうけど。





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