月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

そのままの君でいて

クサガメ
クサガメ Mauremys reevesii


この前は久しぶりに大学時代によく通っていた里山へ。
私の新居は実家にいたときよりもその里山に近くなったため、
コーンフレークがふやけつつゆっくりもにょもにょ食べていても早朝に到着することができた。

この日はとにかくカメを見ようということだったので、
朝の缶コーヒーがおなかにダメージを与えていたが、直行したのはトイレではなくお池。
その甲斐あって朝早くからたくさんの甲羅干しをしているカメたちを見ることができた。
いつもならば「これもアカミミ、あれもアカミミ・・・」と、
大半がミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans で、
その中から他のカメを探すような状況なのだが、今回は異様にクサガメが目に付いた。


やはり背甲にキールが3本あると角ばった印象なので、ゴツゴツしていてお堅いイメージ。
さらに彼らはヤギ眼でどこか距離のある眼差しをしていてあまりお近づきになれなさそう。
それでも彼らの動きは愛嬌があって見ていてすごく癒されたのだ。

のんびり甲羅干しをして、ぐぃ~っと頭や四肢を伸ばしているやつの上に、
キールを取っ掛かりにして図々しくよじ登ろうとしているやつ。
いざ「テッペン獲ったぞ」、という瞬間に下のやつがどちゃどちゃ池に。
もちろん上のやつは道連れで甲羅を干す前にまたビチョビチョになるという。
「あぁ~」という顔をしながらも、黙々と次の踏み台を探している。
そんな悲しくも愛らしい一面を見せてくれた。
その間アカミミはアホみたく性欲に身を任せ、爪をヒラヒラとさせてプロポーズしまくっている。

このときの池は本当にやりたい放題だったもんで、久々のカメ成分の補充には十分すぎるモノだった。
しかしやっぱりカメは良い!!
なんて癒されるんだ。
爬虫類が苦手な人でもカメは例外っていう気持ちはよくわかる。



そういやクサガメ属Chinemys とハナガメ属Ocadia は、
「原色爬虫類・両生類検索図鑑」(高田, 大谷 2011)によるとイシガメ属Mauremys に、
統合されたみたいですね。
クリーパー(No. 39)に載ってた分子系統図をみても、
ニホンイシガメM. japonicus だけは他のMauremys を差し置いて、
クサガメ属とハナガメ属と共に単系統を作っていたし。
Mauremys が大きなグループになったということになったそう。

個人的にはOcadia って属名好きだったんだけどなぁ。
さらに言えば化石種のニホンハナガメの学名がOcadia nipponica から、
Mauremys nipponica となってしまって意味的にニホンイシガメと被るのがなぁ・・・

時間があるときちゃんと論文読もう。
イマイチ図鑑だけではどうなっているのかよくわからん。
んま、クサガメがMauremys reevesii となろうとも、
今回見た個体の外観が変わるわけでもないし、愛らしさはそのままなのである。
系統関係みるのも面白くて好きだが、そこばかりに目がいきすぎてもダメなんだと実感。



スポンサーサイト

Newer Entry忙殺

Older Entry霞みゆく白鷺

 

Comments
Leave a comment








12345678910111213141516171819202122232425262728293009 < >