月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 爬虫類  

日照りとの出会いが潤いをもたらす

ヒャン
ヒャン Sinomicrurus japonicus japonicus


今回の奄美沖縄の旅で出会った最高の収穫。
ウミヘビ以外のコブラ科Elapidae、初の陸コブラ。

奄美での旅も終わりが近づき、沖縄に移動する最後の夜。
重たいまぶたを擦りながらの深夜ドライブ。
どうしても私には見たいヘビがいた。

夜明けも近くなり、さすがに眠気も限界に達したということで、
小雨という好条件の中、泣く泣くギブアップ。
ふらふらになりながら帰る山道。

車から見つけられっこないと思うも、いつもシュミレーションで妄想していたオレンジ色。
それがなんと運転席から見えた気がした。
もしかしたら眠気で幻覚が見えたのかもしれない。
それだと永遠に夢から覚めなくなってしまうが、どうやら寝てはいなかったようだ。
まさか、まさかと思って恐る恐るそのオレンジ色に近づいてみる。


すると濡れた落ち葉の上を、艶やかな生き物が地面を這っているではないか。
ついに目標にしていたリュウキュウベニヘビSinomicrurus japonicusに出会うことができた。
嬉しさのあまりカメラを構える前に手が出ていた。


と、掴んだ瞬間、そいつは急に動きを速め、
なんと尖った尾の先端を、掴んだ右手に突き刺してきた。


ヒャン尾部
尾部


チクンッチクンッ!!


私はとっさに先程まで掴んでいた右手を離してしまった。
もちろん彼らがそのような防御行動をとることも、
その先端に毒など無いことも承知の事であった。
しかしそんな書籍などで得たちっぽけな情報など「百聞は一見に如かず」。
わかっていても、いざやられてみると驚くもんだ。

実際ちょっと痛いし、掴んでいる間は半永久的にやられる。
しかしそれ以上に面白い。
この未知との遭遇は私を虜にしてしまったようで、
しばらくの間、ひたすら突かれる快感に溺れていた。

潜在的にそういう部分が自分にあるかもしれないというのは、薄々感じていた。
ただ、「あぁん、気持ち良い。もっと突いて・・・」なんて思って
5分、10分と時間が過ぎていたのはここだけの話である(笑)



もちろん生き物の生態を肌で感じる事に喜びを感じていたのであって、
決して禁断の営みではないことを一応断わっておく。



しまった、話が逸れたので戻そう。
この個体は中央に1本の条線と左右に1本ずつの計3本の条線を持っていた。
イメージでは中央の1本のみであったので、ちょっとハイS. j. boettgeriの雰囲気を感じた。
左右の条線は胴の前半部でははっきりしていないが、後半部ではくっきりしている。

それにしても、このストライプが生み出す疾走感は爽快である。
シマヘビElaphe quadrivirgataもそうだが、
スルスルと逃げる姿はとてもスピードがあるように感じる。
それに加えて彼らには横帯があり、その残像の不可思議さは何人もの両爬屋を魅了する。






学生最後の夏休み。

両生類・爬虫類の魅力を再確認。

そしてまだ見ぬ彼らの魅力を想う。




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