月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Category: 両生類  

投石の行方

オットンガエル
オットンガエル Babina subaspera


奄美大島の夏の夜。
沢沿いでは不気味な音が響き渡る。

最初は何が鳴っているのかわからない。
あるのはそこらに転がっている石や雑草のみ。

すると突然、目の前の石が投石機で飛ばされたが如く、動き出した。
目を凝らして着弾地を覗き込むと、そこにはなんとカエルがいるではないか。

体中見ても傷一つなく、とても着弾地にいたとは思えない。
しかし、私は気づいたのである。
先ほど飛んだのは石ではなく、このカエル自身なんだと。
つまりコイツは足元にいて、逃れるために跳んでその場所にいたのだと。

やはり南西のカエルはサイズがデカイ。
普段カエル探しをする目ではなかなか気づかない大きさのようだ。
また本種の背中は岩のようにゴツゴツしており、
一度跳ねれば周りの石たちと同化する。

目の前の石がカエルに変わる瞬間。
そのとき、視界が急にその一点に集まる。
そのドキドキはたまらない。


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