月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

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YOU は何しに奈良へ?

 先週は仕事がバタバタして大幅に予定が狂ってしまったのだが、それが高じて公休日を変更していたら、なんと急遽三連休が舞い込んできた。これ幸いと、木曜日の仕事が終わったその晩のうちに、予約もせずに夜行バスの発着場へ行って一路 『 奈良 』 へ。 そう今回は3泊3日(夜行バス含む)の奈良の旅である。『 そうだ 奈良、行こう。 』 的な勢いだけで、金曜日の早朝には奈良の土を踏んでいた。

 久々の遠出、それも関東から抜けて近畿でのフィールドということで胸が高鳴っていたのだが、6年振りに乗った深夜バスが相変わらず私に牙を向けてきたので、寝不足で頭は回らず全身はバキバキだった。というのも6年前と異なり3列シート、トイレ付きという豪華なバスだったので余裕をこいていたが、前のじいさんはシート全開で倒すし、後ろのにいちゃんは足が長すぎて、私がシートを倒すとその長い足に当たって下げられないんですよ。んなもんだからほぼ半人分のスペースで7時間を過ごす過酷な車内になってしまった。私が短足だからなんとかなるものの、普通の人だったら圧死ですわ、あの狭さ。確実に軽自動車で車中泊したほうが数倍は安眠できる。
 そんな状態で朝7時に奈良に着いたがレンタカーが使えるまでに2時間ほどあったので、ちょろっと市内観光を。



浮見堂
浮見堂


 平日早朝の奈良は清々しく、まだ観光客にまみれていない公園は静寂に包まれている。大きなバックパックに寝袋をぶら下げ、カメラ片手に寺の街を散策する姿はさながら外国人バックパッカーみたいだったが、「 YOU は何しに日本へ? 」と尋ねられることはなかった。


鹿注意
鹿注意


 さすがは鹿の国。いたるところにこのような標識が立てられている。それだけ鹿たちが道路に飛び出してくるのだろう。
 一昨年のデータだが100頭ほども交通事故にあったのだとかで、レンタカーを借りる身としてはなかなかの不安である。




ホンシュウジカ
ホンシュウジカ Cervus nippon centralis


 神の使いである鹿様は奈良公園周辺のいたるところで草をお召し上がりになられている。「ようこそっ ! ! 」的な感じで木の陰から顔を覗かせている個体になんとなく心が惹かれたのでシャッターを切る。ただ可愛らしかったのだが、やはり逃げもしないシカは面白くない。
 なんだろう、私にとって写真とは “ 狩り ” みたいなもんなのだろうか。その生き物の躍動の一瞬を切り取りたいのかもしれない。



 そんなんで散歩しつつ鹿を眺めていると、あっという間に時間を浪費してしまったので、さっそくレンタカーに乗りこんでいざフィールドへ。良さそうな環境を巡りながら寄り道してポイントを選定していく。
 途中フワフワのお好み焼きで昼食をとっていたが、やはりビール飲みたいね。1人で車中泊の旅なのでもちろん飲めないが、地元のおじさんおばさんたちが愉快に酒を飲んでいるのが羨ましかった。ただ山地のほうのお店だったので、話の内容がやけにご近所の世間話的で、 『 うまいわさびの葉の漬け方がどうだ 』 とか 『 選挙に○○さんをよろしくね 』 とか 『 あそこの若僧が盗みで豚箱にぶち込まれた 』 とか、石ころ帽子でもかぶって人様の家に勝手に入っているような気分になるほどプラライベートな話が飛び交っていた。
 まぁお好み焼きが超絶うまかったからよかったが、なんとも不思議な空間だった。


 おっと、奈良公園で鹿と戯れたりお好み焼き食ったりと、観光しにきたわけではない。もちろんフィールディングだ。そして今回の目的はナガレヒキガエルBufo torrenticola の産卵を見ること。
 以前GWのときに紀伊半島をサークルの仲間と旅をしたときにダルダルの個体を見ていたので、今回もバッチリというか見られるだろうと思っていたのだが、結論から言えばハズしました。まさかの1個体も見られず・・・ 産卵に使うような流れの緩やかなよどみが見つけられず、気配すら感じなかった。ちょっと寒かったし、勇み足だったかもしれない。


 う~んせっかくの三連休を使ったのに残念。まぁほどほどに他の生き物が見られて楽しかったのだが、メインが撃沈だとやるせない。










幻影



 ただまぁ、あまりお目にかかれないであろう素敵な生き物に出会えたので、なんとか私の精神は保たれていた。ということで次回はこの写真の生き物について。









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