月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

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Category: 両生類  

遅咲きの青いバナナ

トウキョウサンショウウオ卵囊
トウキョウサンショウウオ Hynobius tokyoensis 卵囊


春の兆しを感じつつ、「しまった成体の時期を逃した」と焦り気味に。
だけどもまだメスが来るのを期待して健気に待ち続けるオスがどこかにいるのではと、
いくつか産卵のポイントを丁寧に見て回る。


すると前回載せた写真のような開けた場所で比較的日光が当たって暖かい場所ではなく、
山の奥にある涼しげな湿地で上の写真のような卵囊を見つけた。
ヒダサンショウウオ H. kimurae の卵囊は青い輝きを保っているが、
トウキョウサンショウウオの場合、青いのは産後のわずかな期間だけですぐに半透明になってしまう。
またサンショウウオ類の卵囊は産後すぐにあの大きさになるのではなく、
産み落とされてから吸水することによってシワシワの卵囊がパンパンのプリンプリンなっていく。


その点この卵囊は産後数時間しか経っていないような状態で、
非常にタイミング的にレアな出会いのようだ。
おそらく私が訪れる前日の晩に産卵が行われたであろうことが窺える。
しかもこのような卵囊がこの湿地にはいくつもあったのだった。
つまりはここらは産卵の時期が開けた場所よりも遅れているようで、
出遅れた私にとってはちょうど良いタイミングであった。



ということはである、成体を見られる確率というのはこの場所だったらグッと高まるのだ。
昨晩の交わりの後、まだ余韻に浸って男女仲良くベッドでイチャついているかもしれん。
そんなカップル尻目にまだ出会いを諦めきれずに待ち合わせ場所にいる男がいるかもしれん。
行為の後にさっさと帰る女に道端でばったり出くわすかもしれん。
とにかくこの場所は、成体を一目見たいと思う私にとってうってつけのスポットなのである。



つづく・・・




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