月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

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Category: 蟲類  

働き者は何のために

クロオオアリ
クロオオアリ Camponotus japonicus


近頃は昼もポカポカ暖かく、春の陽気に生き物たちも躍る。
虫の中でも早く活動するアリたちは、せっせと巣作りを始めている。
そして新入社員であり社会人1年生も、荒波に挑戦を始めている。
私もその内の1人で、働きアリさながら業務に取り組んでいる。
工場勤務なので中にいると、

朝なのか昼なのか夜なのか?
晴れなのか曇りなのか雨なのか?

まったくわからなくなってくる。
巣の中の働きアリたちとこれまた同じである。


あとは何のために働くのか。


アリは女王様にひれ伏し、奴隷のように働かされているといったイメージをしばしば持たれる。
しかし実状は働きアリたちは自分のために働いているのである。
単女王制などある程度の条件があるのだが、
「四分の三理論」というものが成立するため、働きアリはせかせか働く。

アリ類は女社会で、女王、働きアリ共にメスである。
そして繁殖するためだけにオスが存在する。
アリ類の性決定機構は我々ヒトとは異なり半数倍数性というものであり、
受精卵 (2n) からメスが、未受精卵 (n) からオスが発生する。
なのでオスには父親も息子もいないのである。

そして血縁度の関係から、自分で子供を産んでも血縁度が1/2であるが、
自身の姉妹を育てると血縁度が3/4であるため、
妹の世話をする方が自己の遺伝子をより残すことができるのである。

そこからハミルトン博士がこの「四分の三理論」というものを発表した。
よって遺伝子を残せず不利な立場と考えられていた不妊カーストの利他行動が、
実は利己行動でありアリ類で進化したとされている。
あくまで仮説であり「四分の三理論」が当てはまらない種もいるが、
これを考えてか自然選択かわからないが、世の中に広まっているというのはすごい。
生き物の世界というのは本当にうまくできているものだ。


つまり働きアリは女王に尽くして尽くして働いているというわけではなく、
とにかく自分のために巣の建設やら餌の運搬を担っているのである。


それでは我々社会人は何のために働くのか。

社長のため?
家族のため?
はたまた自分のため?



【あなたは何のために働くのですか?】





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