月明かりにヤモリ

Moonlight Gecko

Sort by 未分類

Category: 未分類  

assort de assort



 なんだかんだで、 【 台湾 ( 一昨年の夏 ) 】 、 【 四国 ( 去年の春 ) 】 、 【 沖縄 ( 去年の夏 ) 】 、 【 ボルネオ ( 去年の夏 ) 】 と、遠征での連作記事がずっと続いていて、季節的な記事だったり、直近の近況報告なんかも約1年半ほど載せられていなかった。遠征記事を書いている間も、生き物を探しに出掛けていたのだけれども、載せる暇も、そして旬も逃してしまっていた。ようやくボルネオ記事が終わって通常運行に戻るということで、それらを少しずつ紹介していければなぁと。
 それでも私の自己顕示欲が多少ザワつき出すので、とりあえずはざっくりと 「 こんなん見てましたー 」 っていうのを羅列するだけの記事。







まぜこぜ


 高い山は空気が澄んでいて気持ちが良いけれど、洞窟の中はどうにも湿っぽくて息苦しい。











爬虫類


 トビハミがライトに照らされて、にょろりとヘビがすり抜ける。











両生類


 カエルたちは恋の季節を喜んで、キンネブリだって掘り当てられた。











その他


 各地で珍妙なモノたちと対峙したあとは、月を見上げて酒を飲む。











 海外には様々な生き物がいるけれど、日本各地にだってまだまだ面白い生き物たちがたくさん棲んでいる。それに加えて、まだまだ知らない珍妙なモノが、美味いモノが、絶景なモノが、我が国には溢れているという。
 体力的にも、休日的にも、体一つじゃ足りないわ、だってそろそろいい年だもの。


 ということで、じじいになって後悔しないよう、行ける時に行きたいところへ行く。気持ちだけでもフットワークは軽くしておこう。






スポンサーサイト
Category: 未分類  

未知へと続く道


● 亜細亜の熱帯雨林、ボルネオの旅 ●
プロローグ. 暗黒大陸への渡航
1. 旅の終わりは、旅の始まり
2. エアアジアの激情
3. それぞれの乾杯で繋がる世界
4. 伏線のポッポヘジュセヨ
5. 森の人の恩返し
6. ジープが停まる理由
7. Monster Monkey Morning 
8. まるまるこのもり
9. 虎とか豹とか虎とか
10. 熱帯猿紀行
11. ジュラシック・リバー・クルーズ
12. クルーズ拒まず、サルを追う
13. 真っ暗闇に漕ぎ出して
14. 真っ暗闇を抜け出して
15. おはようボルネオ
16. 花束を君に
17. 支流の小径
18. 尻尾の理由を聞かせておくれ
19. 未知へと続く道



 夕日に染まるサンダカン空港でイアンと別れる。空港内はスカーフを被ったマレー系の女性だったり、明らかに声がデカい中華系のおばちゃんだったり、さすがは多民族国家のマレーシアといった様相で、色とりどりの人々が行き交っていた。
 あとは帰るだけだったので、これまでの張りつめていた緊張感が一気に解けるようで、どっと疲れが押し寄せる。 『 とりあえずはどこかに腰を下ろしたい 』 、そう思って少し早めの晩メシを空港内のレストランでとることに。



ミーゴレン
ミーゴレン


 またもやミーゴレン食っている。こちらのはモヤシとシーフードが特徴的な甘ったるいミーゴレン。なんだかんだでマレーシア料理だったらコレが一番口に合う気がする。
 帰国後も日清から出ているカップヌードルのミーゴレン味 ( カップ焼きそばみたく湯切りするやつ ) を大人買いして食ってるし、ミーゴレンに依存気味。



 しばらく腰を下ろして休息をとったこともあって体力は回復しだし、 「 いざコタキナバル空港へ 」 と、検査場を通り抜けて出発ロビーで飛行機を待っていたがなかなか出ない。ただでさえ乗客が少ない関係で便をまとめられて出発が遅いのに、これじゃあ全然予定通りに行かないじゃないか。。

 結局約1時間ほど遅れてコタキナバル空港着。本来はここでディクソンという男と待ち合わせの予定だったのだが、約束の時間はとうに過ぎている。彼とはここからダウンタウンのホテルまで車で連れて行ってくれる約束だったが、フライトが遅れてしまったためだろう、空港では姿を見つけられなかった。
 このディクソンという男、実は行きに香港国際空港からこのコタキナバル空港に降り立った時に出会っていて、顔馴染みであった。出国前、旅行会社に電源プラグのことを相談したら、 「 それでしたら現地のスタッフに私のプラグを渡しておきますよ 」 と言われていて、いざコタキナバル空港に着いたらいきなりこのディクソンという男にアポなしで呼び止められたのが出会いだった。宿とかで渡されるかと思いきや、急に空港で訛った口調で私の名前を連呼しながら怪しい男が近づいて来るんだもの、さすがにびっくりしたな。それでいて自己紹介も手短に済ませて、左手に持っていた30cmくらいの長さの、5口くらいあるタコ足配線をこちらに渡してきてようやく意図が理解できたのだった。
 手渡されたタコ足を見てみると、ボディのところに 「 DICSON 」 とマジックで書かれていたが、慌てて書いたのだろうか日本語で表現するならば 「 でぃくそん 」 みたいな感じでヘロヘロの文字で書かれていた。聞いていた話だと日本人の旅行会社の方が貸してくれるはずだったのだが、そのオーナーから私たちに貸し付けるよう無理矢理にでも言われて、仕方なく家から引っ張り出したような、そんな生活感丸出しのタコ足だった。


 というわけでそのタコ足を返す義理もあるので、タクシーでホテルを目指すわけにも行かず、しかたなく公衆電話を使って旅行会社に国際電話。なんとかディクソンに取り次いでくれたようで、およそ30分くらいして彼が自家用車で迎えに来てくれた。
 その間怪しげなタクシーの客引きから逃れながら待つ時間は果てしなかっただけに、感動の再会だ。深夜だというのに彼はイヤな顔をせず迎えに来てくれ、さらには明日の早朝はホテルの黄色いボディのタクシーを使うんだよ、と親切に念を押してくれた。そして10分くらいでコタキナバルのダウンタウンにあるホテルにたどり着き、ホテルの前でディクソンと別れた。



 ようや着いたホテルで重たいザックを下ろして一息ついたら、翌朝は4時半出発と猛烈に早いが、やはり現地の飲み屋で一杯飲もうと言うことで、深夜の街中へと繰り出した。時間にして深夜23時半。


 蒸し暑いのでとにかく通気性を重視して、ラフで小汚いタンクトップで繰り出した私と、 『 日本人感を出したい 』 というよくわからん願望でのコーディネートで、甚平を着て練り歩くルンチョロサン、といういかにも頭の悪そうな身なりでふらつく。
  「 せっかくだし、アジアを堪能するためにも小綺麗なとこに行くよりも、現地の人が行くような大衆酒場的なところに行こうや 」 、ということで、しばらく深夜のコタキナバルを怪しい格好でうろつくいて店を探索。



コタキナバル
コタキナバルの街並み


 路上にはベロベロに酔っているオヤジやら、いかがわしいお店のオネーチャンとか、路上で寝ているおばあさんとか、とにかくそれらしい少し危なそうな雰囲気だった。良さげな店をなかなか見つけられずにしばらく彷徨っていると、どこかで見たことのある青年が目に入る。

「 あ、ディクソン !! 」

 なんとそんな怪しげな人々に紛れて、ほっつき歩いているディクソンを発見。束の間の再開に変な感じがしたが、とりあえず 「 大衆酒場みたいなとこで一杯飲みたいんだけど、どっか良いとこ知らない ? 」 と聞いてみると、 「 おお、じゃあ案内してやるよ 」 と言われ10分も歩かないところの飲み屋に連れて行ってくれた。



炭火とチキン



 道路に面したビルの1階が窓も無く吹き抜け的になっている、アジアではよく見る造りの店。路上で煙をモクモクさせながら、いかにもスパイシーな真っ赤なチキンを焼いている店だった。

 「 それじゃあ、明日はちゃんと早起きしろよ 」 と、ディクソンは案内をしてくれただけで、まだ用事が済んでいなかったのだろうか、別れを告げて深夜のコタキナバルへと消えて行ってしまった。タコ足の恩もあるし、せっかくだから一杯くらい奢ってあげようと思ったのに、まぁ良いか。 ( 彼はドライバーなのでノンアルだけど。 )



 さっそくチキンを1プレートと 350ml のビールをオーダー。 「 まずは一段落、フィールドお疲れさん。 」 ということで、毒蛇に噛まれることも、遭難することも、食あたりすることも無く、無事にフィールドを乗り切ったことに乾杯した。


ビールとチキン
ビールとチキン


 チキンは見た目通りスパイシーな味付けで香辛料をすり込まれているよう。それを甘辛のタレにつけて食べるのだが、これがうまいのなんのって。最高にビールに合う !! つまみにピッタリの味付けじゃんか。それでいて半分外で飲んでいるようなもんなので、心なしかバーベキュー気分。


大衆酒場


 店内から見える景色は、これまでの観光客目線の景色ではなく、現地民の景色に映った。ボロボロになっても使い続けている車が前を横切り、現地のオヤジは新聞を読んだり現地のテレビを見たりしながら安酒を傾け、深夜なのに子供がウロチョロしていたり。
 目線は現地民でも、格好や存在感がツーリストだったり違和感のある人間なんだろうか、店にいたちびっ子たちはタンクトップと甚平を着た男らを、チラチラと横目で見てはクスクス笑っていた。笑われていたのだろうが、なんだかその楽しそうな笑顔が見られるなら幸せだなぁと感じたり。無垢な笑顔が旅先で見られるならば、笑われて行こうじゃないか、何事も。



 たらっと飲んで良い感じにほろ酔いのままホテルに戻って、ベッドで即爆睡。翌朝起きられるか心配だったが、そこはやはり海外という緊張感からだろう、太陽が昇るより前、4時には起きて荷物をまとめてフロントへ。
 チェックアウトのためにフロントまで降りてきたところで、 「 あれ、また見たことがある人が ・・・ 」

 まだ夢でも見ているようだった、なんとこんなクソ早い朝にも関わらず、そこにはディクソンの姿が ?? !!  「 え、なんで ?? 、どうしているの ?? 」 と聞いてみると、 「 君らがちゃんと起きているか心配でね。 ちゃんと君らが帰国しないとなんかオレがボスに怒られちゃいそうで 。。 」 とか言っている。
 別に彼の運転で行くわけでもなくタクシーで空港に行くのに、それなのにわざわざ心配で見に来るとかどんだけ良いヤツ ( どんだけ心配性なヤツ ) なんだよ、ディクソン !!  たぶん家はここら辺じゃないだろうし、相当早起きしてくれたんだろうな。 と、昨日飲まずにすぐに別れた理由が想像できて、つくづく彼の優しさが身に染みる。なんだか朝から心が洗われたぜ、マレーシア人は良い人ばっかだな、まったく。

 そしてディクソンに見送られてホテルを発つ。そこからはただただ泥のように眠りながら乗り継ぎで帰国する時間が続いた。予算の都合上、ダナンバレーの高級宿との帳尻を合わせるために、帰りはLCCを使って台北経由で成田空港へ。
 1年前の台北ではちょっとした諸事情により土産を選んでいる時間もロクにないような帰り道の台北空港だったわけだが、今回は乗り継ぎ便で時間もかなり余裕があったので、フードコートにて少し早い昼食とおビールを。


ビールと牛肉麺


 牛肉麺に台湾ビール、あぁ極楽極楽。やはり台湾ではうまいメシとビールで飛行機待ちたいっすね (笑)  何事も余裕が大事だなぁと、しみじみ感じてちょっぴり涙したとかしていないとか。
 今回の記事は大半が飲んでばっかですが、帰りも移動ばかりでやることがないんで許しててくだせぇ。酔っ払えば飛行機の中で爆睡できるので、気がついたらあっという間に日本帰国ですよ。


 そしてようやく我が家に帰宅。今回も怪我なく無事に旅は終了です。海外遠征は、たとえ生き物が全然見られなくとも、無事帰って来られればまずは成功なのだ。



ボルネオ組写真


 とは言っても生き物は色んなヤツらに会えた。両爬屋としては少し残念な両爬の成果となってしまったが、それでもボルネオを象徴するような様々な生き物に出会えたのは、それはそれで代え難い体験をした。
 日本だけでは味わうことのできないようなアプローチの方法で、未知の生き物たちに遭遇するこの感動はなかなか言葉で表現するのは難しい。ただそれを体感した人にはわかるだろう、 「 アレはすごかった、コレはとんでもなかった 」 と。




ボルネオの道



 だから旅に出るのだろう。 未知へと続くこの道を、ドキドキしながら歩いて行く。



 旅が終わった瞬間から、次の旅の始まりだ。








 ということで長かったボルネオ編はこれにて終了です。最後までだらだらと記事を書いてしまうクセが抜けず、読みにくかったところも大いにあったかと思います。それでも最後までこの拙い記事を読んでいただきまして、ありがとうございます。
 次回の記事からはようやく通常運行です。今後ともよろしくお願い致します。



Category: 未分類  

旅の終わりは、旅の始まり

 

 ● 亜細亜の熱帯雨林、ボルネオの旅 ●
プロローグ. 暗黒大陸への渡航
1. 旅の終わりは、旅の始まり
2. エアアジアの激情
3. それぞれの乾杯で繋がる世界
4. 伏線のポッポヘジュセヨ
5. 森の人の恩返し
6. ジープが停まる理由
7. Monster Monkey Morning 
8. まるまるこのもり
9. 虎とか豹とか虎とか
10. 熱帯猿紀行
11. ジュラシック・リバー・クルーズ
12. クルーズ拒まず、サルを追う
13. 真っ暗闇に漕ぎ出して
14. 真っ暗闇を抜け出して
15. おはようボルネオ
16. 花束を君に
17. 支流の小径
18. 尻尾の理由を聞かせておくれ
19. 未知へと続く道










borneo



 彼の島より帰国。



 熱帯雨林の圧倒的生命力。

 初めて訪れるその土地は、広大で、奥深く、いくつもの命の息吹を感じる。




 一方で、人が手を入れたモノというのは、複雑な自然の中ではよく目立つ。


 自然に対抗するモノ

 自然を利用するモノ

 自然と共存するモノ

 



 それに交じって、人としてその自然の中に踏み入った。



 出会うのは本やテレビを通じて見聞きしたことしかないような、信じがたい姿形の、想像し得ない動きの、まだ見ぬ “ 未知 ” という名の生き物たち。

 彼らの凄まじい存在感に圧倒されながらも、存分に堪能し、その感動や驚きを自分の中に取り込んでいく。


 旅に出ると、広い広い世界のほんの一部を知る事が出来る。

 それと同時に、そういった経験をすることで、自分の中の “ 知らなかった自分 ” に気がつくことが出来る。



 だから旅に出よう。


 世界を知るためにも、自分を知るためにも。

 旅が終わった瞬間から、次の旅の始まりだ。




 

Category: 未分類  

暗黒大陸への渡航

 ● 亜細亜の熱帯雨林、ボルネオの旅 ●
プロローグ. 暗黒大陸への渡航
1. 旅の終わりは、旅の始まり
2. エアアジアの激情
3. それぞれの乾杯で繋がる世界
4. 伏線のポッポヘジュセヨ
5. 森の人の恩返し
6. ジープが停まる理由
7. Monster Monkey Morning 
8. まるまるこのもり
9. 虎とか豹とか虎とか
10. 熱帯猿紀行
11. ジュラシック・リバー・クルーズ
12. クルーズ拒まず、サルを追う
13. 真っ暗闇に漕ぎ出して
14. 真っ暗闇を抜け出して
15. おはようボルネオ
16. 花束を君に
17. 支流の小径
18. 尻尾の理由を聞かせておくれ
19. 未知へと続く道






 明日からついにボルネオ行きです。


ふと思った。 『 いつまでフィールドワークってできるんだろうか ? 』 と。
体力の衰え、病気の患い、仕事・家族等々での環境変化。人生の中で、歯車は変わり続けている。それはもちろん善しにつけ悪しきにつけ。ちょっとした変化で、海外はおろか、国内の近場ですら旅に出られるか危うい状況にだってなり得る。


そう考えたら、行ける時に行かなくては、時すでに遅し。

焦りととっていただいて、齟齬はない。 「 いつやるの ? 」 という言葉がテレビからポスターから、私に向けて発せられているような、脅迫観念に近いものを感じる日々に対して、胸を張って高らかに宣言しようではないか 「 今でしょ 」 と。



図鑑




そんなわけで明日( 今晩 )からは、〜〜 月明かりにヤモリ 【 暗黒大陸編 】 〜〜 でございます。渡航に必要な、許可、手段、資格、契約はすでに手に入れた。

【許可】 有給の取得
【手段】 航空機や宿の予約
【資格】 パスポートの再申請
【契約】 現地保護区での案内人やドライバーの確保


これで、暗黒大陸への渡航準備は整った。



図鑑



遠い昔、まだ我が国が江戸時代の頃、貿易港であった長崎にはオランダや唐からの船が着岸し、世界各地の珍妙な生き物を見せ、文化や伝統を伝えたといふ。【 唐蘭船渡鳥獣之図 】という古い書物によれば、渡来したオランダや唐から舶来品として、当時の奇妙な生き物たちが日本に伝わったとある。


犀のような角を持つ巨嘴の怪鳥
幾千本もの針を纏う巨鼠
異様に腕の長い黒猿
人並みの知能を持つ赤猿
怠惰を貪る愚鈍な原猿
芳しい麝香を放つ山猫
鰐に並ぶ体躯と泳力の大蜥蜴




図鑑



まるで、人知を超えた姿形であっただろう。当時はおおよそこの世のモノとは思えないと感じていたに違いない。
しかし世界というものは果てなく広く、自分の見識をはるかに凌ぐ生き物たちが、日本という島国の外側で今もなお息づいている。


その現実に体ひとつで乗り込もうではないか。未踏の地を舐り、まだ見たこともない異形の猛者どもと相見えん。



ただそういった見たことのない生き物との出会いという、嬉しいリターンばかりではない。


コレラ、赤痢、腸チフスなどの消化器系感染症
結核
デング熱のウイルス感染症
テロ行為による怪我
毒を持つ生物による壊死
etc…


失敗して何かしらの厄災を持って帰ってきてしまうリスクも同時に孕んでいるのだ。この前もデング熱で亡くなられている方がいらしたので、他人事ではない十分にあり得るリスクである。



ただそれに慄いていては先には進めぬ。夢のような島への道は今開かれた。
いざ行かん、未開の地ボルネオへ ‼︎




Category: 未分類  

男はラム酒で祝い  女はラム酒で始める


 何年ぶりだろうか、後部座席で朝を迎えるのは。学生時代にほんの数回、背中を丸め足を折り、寝た経験があったけれども、そんなに良い眠りは得られなかった記憶があった。ただ人によっては 「 後部座席の方が完全に水平になるので寝やすい 」 なんて意見もあるので、 『 もしかしたら今回は ・・・ 』 と期待を込めて寝てみる。
 するとどうだろう、前日の疲れもあって途中で目が覚めることなく熟睡することができたようだ。ただ、 「 いびき、すごかったですよ 」 と友人たちの重たい瞼が訴えかけてきていたので、心の中で深く 『 ごめん !! 』 と想ふ。


古宇利大橋
 ~ 橋桁で朝食を ~


 早朝ヤンバルから南下し、コンビニ飯を古宇利島の美しい浜辺で食う。海は青いし、空も青いし、風は心地好い。なんだか爽やかな朝を、古宇利大橋のたもとで過ごす。

 ちなみに古宇利島はハート岩や島の伝説から、 “ 恋の島 ” などと呼ばれている。ハート岩をバックにお互いの手でハートを形作り、写真を撮っては SNS にアップするようなカップルがたくさん来る島である。そんなハッピーな島へ野郎3人で訪れてビーチで 「 爽やかな朝だねぇ 」 なんて微笑み合っていたら、昨晩いかがわしい事でもしていたんじゃないかと思われることは不可避であろう。


さんぴん茶
さんぴん茶 ( 沖縄ポッカ )


 ビーチで飲むさんぴん茶のうまき事よ。沖縄といったらやっぱりコレなわけで、本土に戻ると恋しくなってジャスミン茶を飲むけれど、やっぱり違う。
 味的には沖縄ポッカのさんぴん茶が爽やかで好み。




沖縄美ら海水族館
沖縄美ら海水族館


 そして開園してすぐに入った沖縄美ら海水族館。有名どころの観光地だったため、我々が見学し終わった昼前くらいにはたくさんの人でごった返していたが、早朝からの見学だったので比較的ゆったりと見られた。
 やはり行くなら朝だな、ここは。



ジンベエザメ


 メインの黒潮の海水槽はガラスがあまりに大きすぎてまるで自分も海の中にいるのかと錯覚させるほど。視線を遮る枠組みが無いほどに大きいのだから、そうさせるのだろう。






 そして午後からはシュノーケリング。今回はツアーに申し込み、瀬底島までボートで連れて行ってもらい、沿岸で初のシュノーケリング。ウェットスーツを着こみフィンを装着し、美しい海を堪能するだなんて、学生時代では考えられないことを体験。
 シュノーケリングではプカプカと浮かぶだけでなく、潜って魚に接近することもできるので、ガイドさんにやり方を教わる。ウェットスーツ自体が浮力を持っている上に、足にはフィンがあるのでコツを掴むまでは難しい。

 まずは体が海底に向かって真っ直ぐになるよう、頭を真下に向けてザブンと水中に潜る。そこで大きく手でひとかきして、全身を水中に入れる。足まで沈めばあとはフィンで進めるので、ズイズイと潜っていけるというわけだ。
 うまく潜れない人というのは、ひとかきして全身を沈めるというのができておらず、足がまだ水中に入っていないのに水上でバタバタとフィンが動くだけという虚しい図になってしまう。


後輩P


後輩B


 友人たちは潜り方を教わるとすぐにコツを掴みスイスイと海底を泳ぎ始める。








 私の泳ぎはどうかって ? 泳ぎ始める前にボートに揺られながらこんな事を話していたさ。

「 オレ ( 月光守宮 ) は小学校の頃、スイミングスクールに通ってたから、泳ぎには自信があるんだ。 」





月光守宮
沈めない ・・・

 しかし私ときたらこれだ。ボゴボゴと酸素を浪費しながら、ひたすら海上でフィンが左右に動いているだけという。うん、体型でわかるだろうが、ただでさえウェットスーツに浮力があるってのに、プラスして余計な浮具が私の体内に蓄積してるもんだから一向に沈む気配がなかった。


 結論 : 【 私は浮力がすごい 】

 シャーマンキングの世界だったら “ ふりょく ” がすごいのは良いことだけれども、 “ ふりょく ” 違いなんだな、これが。


 魚としてはチョウチョウウオの仲間やヤガラの仲間なんかも見られたので面白かった。次回はボンベ積んで体験ダイビングなんかもやったら楽しいかもしれん。重りで強制的に沈むしかないな、私には。



 くったくたになりながらも充実した2日目は、念願の那覇でホテル泊。夕食バイキング食ってぇ~、大浴場入ってぇ~、部屋で飲み会してぇ~、フカフカのベットで眠てぇ~。あぁなんか贅沢しているなぁと、今までの沖縄旅を振り返ると罪悪感さえ出てきてしまいそうだが、たまには良いんじゃないかな、こんな旅も。



斎場
斎場御嶽


 最終日は斎場御嶽を見学したり。



国際通り
国際通り


 国際通りで買い物したり。


パフォーマンス


 路上パフォーマンス見たり。




コルコル
COR COR AGRICOLE


 沖縄といえば泡盛のイメージがあると思う。もちろん私も泡盛が好きで、沖縄を訪れる度に何かしらの泡盛を土産に買って帰るわけだが、今回国際通りで見つけたのは国産ラム酒。南大東島産。

 グラスに注ぐと 「 カラン 」 と氷が傾くと同時に、すぐにラム特有の、それもよく飲むラム酒とは異なる濃い香りが立ち込める。その誘惑に待ち切れず、グラスを傾け舌を湿らせると、先ほど感じた何倍もの芳醇で甘い香りがふわりと鼻から抜けていく。不思議なことに私はその香りに “ バナナ ” を感じた。
 ラム酒はサトウキビを原料として作るお酒なのだが、このコルコルは本当に香りが芳醇で、熟したバナナの皮から発散されるあのねっとりとした香りに似た甘い香りを漂わせる。これが本当にうまい。普段のラム酒の割り方は、コーラで割ったラムコークをよく呑むのだが、このコルコルはとにかく香りが良いのでロックが良い。許されるならば鼻から抜ける吐息を風船に集め、もう一度嗅ぎたいと思わせるほど好きな香り。
 また舌触りもやさしく甘い味のこのラム酒は、 『 もったいなのでちびちび味わいたい 』 という想いに反比例して、どんどん呑み進めてしまう恐ろしさもある。



 通常ラム酒を作る工程としては、サトウキビを原料に製糖工場で砂糖を精製する際に副産物として産出される “ 糖蜜 ” を発酵させて作る。しかしこのアグリコールは原料のサトウキビを搾り、その “ サトウキビ汁 ” を発酵させて作るラム酒である。アグリコールは世界でも製造している国は少なく希少性が高いとされ、サトウキビの収穫時期に合わせて一年に一度しか作れないので貴重なラム酒ともいえる。



沖縄アンチョビ
沖縄アンチョビ


 こんなものも土産で買ってしまったので、これをつまみにコルコルを呑むと止まらなくなってしまう。ミズンと呼ばれるイワシの仲間を使用したアンチョビで、よくスーパーで見かけるカタクチイワシのアンチョビと異なり身がしっかりしていて、アンチョビそれだけでつまみになる。
 しょっぱくて身のしっかりとした沖縄アンチョビと、芳醇な甘い香りのコルコルはかなり良い組み合わせである。




コルコルとドラゴンフルーツ
ドラゴンフルーツとコルコル


 デザートにはドラゴンフルーツだ。飲み過ぎた胃袋に水分たっぷりのドラゴンフルーツをチェイサー代わりにかぶりつく。何年ぶりかに食べるドラゴンフルーツは予想通り最高だった。さっぱりしていて水分もたっぷり、そして甘みがクドすぎずにさっぱりと食べられる。

 今回は中身が赤いタイプのもの ( ドラゴンフルーツには身が赤いものと白いものがある ) を食べたのだが、垂れる果汁がなかなかに着色する。指紋の溝に入るとウエットティッシュくらいではなかなか色が落ちず、風呂に入ってようやく落ちるレベル。
 翌朝の大便時、尻を拭いた私は驚愕した 「 あ、うわぁ、血便だぁ ・・・ 」 と。それほどまでによくよく着色されるようで、腸内でドラゴンフルーツに接触する物すべてが色付けされるようである。おかげでスパッと目が覚めたが、なんとも心臓に悪い朝を体験してしまった。
 贅沢な旅をし過ぎてついに天罰かと ・・・


それにしても充実した旅でございました。
観光できて今まで見てこなかった違う沖縄が見えてきて、なんだか新鮮だった。
誰かと旅行で出掛けるのは良いもんだ。
また行きましょう、良い旅しましょう。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 一滴のしずくでかかる魔法。

 それは、さとうきびの媚薬。

 島に住むこうもりが空を舞った夜

 媚薬はパワーを増して男と女の心とからだが愛をむさぼる。

 全てはさとうきびの媚薬・ラム酒の仕業。

 しずくがまたひとつ、愛を生む。


  ( コルコル パンフレットより )

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


Category: 未分類  

山脈・うどん・山椒魚・小坊主

 仕事の関係上、私にゴールデンウィークはないので、10連休なんてのは夢のまた夢。 「 サラリーマンなんてそんなもんさ 」 と自分に言い聞かせるも、テレビから垂れ流される楽しげなワイドニュースに目を背けられるほど大人になりきれているわけではなかったため、えらい悔しい思いをしていた。
 なのでせめてもの悪あがきで3連休を月半ばに捻出し、ちょこっと遠出をすることに。前日の夜、夜行バスで出発する3泊3日、四国の旅。 ( なんだか数字がいっぱいだ )


 狙うは四国に産する流水性有尾類3種。さらにおまけでヤモリを見られればと画策していた。最近は植物が面白すぎて、それ目当てのフィールドが主だっていたわけだけども、やっとこさまじめに ( ? ) ハーピングの遠征。それもサンショウウオ狙いというなかなかの博打打ちをしようってんだ。果たして植物に現を抜かしていた私に、両爬の女神はほほ笑んでくれるのだろうか。






四国の旅


ということで、次回からは四国のお話。


Category: 未分類  

老人と湯

~ 麗しの島、台湾の旅 ~
1. 小汚いバックパッカーとダーティー兄ちゃん
2. トカゲたちの異なる境界線
3. 極彩色 Richly colored
4. 翡翠の純心
5. 蝦蟇が来たりて、夜は更ける
6. 翡翠の邪心
7. 谷を渡って飾り付け
8. 木登り蜥蜴の陰と陽
9. 至高のグルメ
10. 色とりどりの花咲き誇る
11. 斑蛇の明と暗
12. 既視感のオアシス
13. 蓮池や 咲いては消える 亀の華
14. 鼻先蛙は蛇の気配
15. モノクロームの鎮魂歌
16. 最終夜の晩餐
17. 老人と湯



 異国の地での初めてのフィールディングは予想していたものよりも素晴らしく、それがまるで走馬燈のように思い起こされる台湾最終日。朝方にある程度の荷物をまとめ、ささっと水着に着替える。海水浴に行くのかと思われそうだがそうではない。



烏来の街
烏来の街


 先の記事でも書いたように、我々が主に拠点としていた烏来は温泉湧き出る山間の集落で、そこここと天然温泉が湧いている。烏来という地名も現地タイヤル族の言葉で “ 湯気の立つ水 ” という温泉の意味で、街の川辺に無料温泉があったりもするため、これまでの汚れや疲れを洗い流そうというわけだ。
 受付や脱衣所があるわけでもなく、勝手に入って勝手に出られる自由な混浴温泉 【 烏来熱力温泉 】 が、この旅でのお風呂ということになる。事前に調べておいたので、入浴条件である海パンを履いてレッツ、バスロマン。



温泉
烏来熱力温泉


 このような感じで川の真横に作られている。無料といってもテキトーな風呂ではなく、手作りのちゃちなサウナやかけ湯、そしていくつもの石造りの湯船が点在している公衆浴場で、地元の台湾人たちの憩いの場になっているようだ。
 入るとまずかけ湯があり、誰が持ってきたか、洗剤や食品なんかを入れていたであろう2 Lくらいの空のプラスチック製ボトルが、上部を切り取った状態で置いてあるので、それを桶代わりにしてジャブジャブ浴びる。このプラスチック製品のリサイクルであれこれするのが、アジア風情があって私は好きだ。




拡大温泉
拡大写真



 点在する小じんまりした湯船のいくつかは家族連れや団体さんで満席状態だったので、大きめのところにコソっと3人で間に入らせてもらう。


 「 くっは~、こりゃあ極楽。 」


 車中泊だったので体を洗うといっても汗ふきシートで全身をゴシゴシするくらいなもんで、約4日振りに入るしっかりとした湯は心底気持ちが良かった。それでもって 【 千と千尋の神隠し 】 のモチーフになった台湾の地で、湯のありがたみを感じられたのはポイントが高く、腐れ神が如く小汚い姿でやってきた我々も、 「 よきかな 」 と清められた。
 個々の湯船は温度にバラつきがあり、最初に入った湯はそれなりに高い温度帯であった。周りの現地の方を観察していると、ある程度体が温まってきたら目の前の川に入って体を冷まし、そしてまた湯に浸かるという流れを繰り返していたので、我々もその “ 烏来流 ” の入浴方法にならい川へと入水。

 緩やかとはいえそれなりに流れがあるので設置されたロープや岩肌に掴まりながら、足がつかないところまで泳いで遊ぶ。川で泳ぐなんていつ以来だろうか。足のつく深さでのんびり冷やしているのは年配が多く、地元の子供らはきゃっきゃして泳いだり、浮具を使って漂ったりもしていた。
 なんだか抽象的なイメージだが “ 田舎に帰った夏休み ” を堪能したようで童心に帰った気分。そうしてある程度クールダウンしたら再び湯に浸かる。 「 くはぁ~ 」 とおじさんのようにため息が自然とこぼれてしまうのは、童心に帰っても体は老いている証拠だろうか。


 改めて入りなおす温泉の気持ち良さを堪能しながら、今回の旅の成果や思い出を話していると、どこから聞きつけたか1人のじいさんが話しかけてきた。それもなんと日本語で。


 「 日本人が来るとは珍しいネ 」


 どうやらこの烏来熱力温泉には地元民が多く訪れるものの観光客の姿はほとんどなく、普通は宿の温泉に行ったりするので外国語を話す我々がこの温泉に来ていることが珍しいとのこと。なのでワイワイと湯に浸かっている日本人は目につくらしく、 『 珍妙な日本人が来ている 』 という噂がめぐりめぐってじいさんの耳にも届いたようで、どれどれと様子を窺いに来たらしい。
 じいさんの話す日本語は私たちの故郷で話していても違和感がないほど流暢で、それでいて物腰の柔らかいしゃべり方なのでとても温かみがある。久しぶりに聞く自分たち以外の日本語 ( それも予想外の場所で ) に安心し、海外ということでどこか心の隅にあった警戒心さえ解けて、いろんな話をした。



私たちの旅の目的のこと

台湾のメシがうまいこと

現地の人たちが優しく親切にしてくれたこと

目の前の川は水量が急に増えて危ないこと

この温泉にはほぼ毎日来ていて、じいさんが83歳なのに元気なのはこの温泉のおかげだということ

毎日来ているのは、家にいると奥さんに怒られてばかりでうるさいからということ

日本も台湾も同じで、奥さんには尻に敷かれてしまう文化があること

若い頃、日本に台湾が統治されていた時に日本語を学んだこと

この温泉も日本人が整備してくれたこと

だからかけ湯が作られていること

じいさんが日本人に感謝していること

また台湾を訪れたいこと




 とにかくじいさんと話した。水着は履いているが、まさに裸の付き合いでいろんな話を聞かせていただいた。台湾人の親切さや心の豊かさ、文化、歴史など、現地の方の生の声が聞けたのは本当に良い経験だと思う。
 それでいて最終日にこれだ。まるで旅番組のシナリオかのような締めくくりで、いつエンドロールが流れてきてもおかしくはない。本当に良い旅だったと心まで洗われた温泉だった。
 じいさんにこの旅1番の 「 謝謝 」 と 「 ありがとう、また来るよ 」 と日本語でお礼を言って温泉を後にする。



yaris
レンタカー Yaris ( 海外版 Vitz )  ナンバー 【 ラットお悔み 】 号


 帰りの飛行機は昼前なのであとは空港でお土産でも選びながら待つ予定。帰り仕度を整えたら、レンタカーを借りる際にダーティー兄ちゃんが教えてくれた、ナビに登録済みの店舗住所を目的地にセットして烏来を後にする。
 すっかり見慣れた右車線の道路に粗暴な運転。それに順応して余裕でハンドルを握るTOGUくん。高速道路を一気に走り抜け、訪れた景色たちをひとつ、またひとつと追い越していく。車内では先程の温泉のやりとりがいかに旅の締めくくりに相応しかったかで話題は持ちきりだ。


 そうまさにこれで旅が締めくくられれば最高にできたシナリオだったのだが、最後の最後で旅の神様は私についた疫病神を見逃さなかった。




 ナビの示す目的地までの距離があとわずかになったので、近くのガソリンスタンドで給油。いつものように 【 95 加満 】 ( レギュラー満タンの意 ) と紙に書いて店員に見せる。待っている間周りの景色を見てみると、高層ビルが立ち並びなんだか初日の風景とはえらい違う。
 「 これじゃあまるで台北市内だなぁ 」 と思い、一瞬にしてイヤな予感が私を襲う。


 実は台湾北部には2つ空港があり、行きで到着した 【 台湾桃園国際空港 】 と、それとは別に 【 台北松山空港 】 がある。もちろん帰りの飛行機も行き同様に桃園空港であるわけだが、ここまで書けばどのような事態が発生しているか勘の悪い人でも想像できるだろう。


------------- そう、我々は桃園空港ではなく、松山空港を目指していたのだ。


 わかりやすく言えば成田空港に行くはずなのに、羽田空港を目指していたということ。11時桃園空港発の飛行機に乗らなければならないのに、9時過ぎくらいに台北市内で彷徨いながらその事実に気がついた。


 「 あ、終わった ・・・ 」
 冷や汗が全身の毛穴から噴き出し、頭は真っ白。


 原因はナビに登録されていた目的地が桃園空港と松山空港の2店舗分の住所があり、先頭の会社名しか見ずに私の人差し指が 『 えいや 』 と押したことによるもの。------------------ 実は桃園空港店は次のページにあった。
 この時ばかりは本当に申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになった。自分だけの問題ではなく友人たちにも迷惑をかけ、さらにはもう学生ではなく社会人になった我々は、翌日には仕事に向かわなければならない責任もあるわけだ。
 謝ったり後悔しているよりも、とにかく現状は何か対策をとらなければならないが、自分の不甲斐無さに後悔しかなかった。


 ツアーでもない、コーディネーターもいない好き勝手の旅なので、私には頼れる人が1人しか思いつかなかった。それはレンタカー屋の日本人オペレーター。
 しかし 「 店舗を間違えてしまったのですが、そこで返却して桃園空港まで送ってくれませんか 」 と頼んでみるも、それはできないとのこと。とにかく桃園空港の店舗まで返してほしいとの事だったので、台北市内からどれくらいかかるか尋ねてみると 「 だいたい1時間 」 という返答。

 今から桃園空港に着いても10時半くらい。基本的に国際空港のチェックインは1時間半前までにしなくてはいけないが、大雑把に計算しても30分前の到着。 絶望が襲う。






 それでも私たちには桃園空港へ向かう以外の選択肢がなく、再び高速道路に乗り車を走らせる。向かう途中、桃園空港や航空会社に電話をしてみるも、仕様なのか音声ガイダンス以降が進まず連絡もできなかった。打つ手はすべてなくなり、私はおそらく半べそかいていた。
 そんな空気を察してか、FくんとTOGUくんは文句も言わず、戦略を練りつつ車を運転してくれた。

 先程書いたが最終日の運転手はTOGUくんが買って出てくれたのだが、そのドライビングテクニックは現地の人と遜色ないほど、いやむしろそれを凌駕しているといっても過言ではないほどになっていた。強引な車線変更や背後からの速いスピードの車を見極めたり、荒波の高速道路でルートを間違えかけた時に無理やり2車線分の車線変更をして正しいルートに乗ったり、ありえないくらいかっ飛ばしてくれたのだ。
 その超絶テクニックのおかげで、交通事情に詳しいレンタカー屋が1時間と読んだ道のりを、なんとわずか30分という大爆走で駆け抜けたのだった。


 それでもレンタカー屋に着いたのが10時ちょっと前。私たちが持っているのは格安航空LCCの航空券なので、噂では出発1時間前には自動キャンセルになるなんて話もあった。
 とにかくレンタカー屋の店員に急いでいる旨を伝え、ダーティーか傷かを早々にチェックしてもらい空港まで送迎してもらった。送迎車は今まで乗っていた 【 ラットお悔み 】 号。
 帰りはダーティー兄ちゃんではなく、ちょこっとふっくらした店員だったのだが、こいつがまたおっとり系。台北市内でガソリンを満タンにしてきたので桃園空港まででいくらかは減っていたのが気にかかっていたので、返却時に 「 ガソリン OK ? OK ? 」 と聞いたときは 「 OK ~ OK ~ 」 と言っていたくせに、11時の便だと伝えたはずだがスル~っと送迎途中にガソリンスタンドに in 。


 『 はぁ~ ? てめぇ状況わかってんだろうよ !! 』 とブチギレる気持ちを抑え 【 95 加満 】 が終わるのを待つ。この時ほど給油が長いと感じたことはない。永久に思える待ち時間を終えると、 「 ○○ 元だってよ 」 と私に掌を差し出してきた。
 いやわかるよ、ガソリンをフルにして返さなきゃいけないのは。でもさでもさ、状況ってもんがあるでしょうよ。お金なら払いますから、ガソリンスタンドなんか寄らないでとっとと空港向かってくれよ !! いや、もちろんこちらが全面的に悪いんでね、何とも言えませんが。


 想定外のタイムロスを食わされ空港到着が出発の50分前。道中Fくんから 「 オレたち3人分のパスポートと航空券を君に託すよ。荷物はオレらが降ろして持って行くから、とにかく君は着いたら出発カウンターまで走ってくれ 」 と提案されていた。 『 死に物狂いで走るってこういうことか 』 と後で実感したが、この時はただただ祈るように3人分のパスポートを握りしめて走った。
 カウンターに着くなり 「 很抱歉 ヘンパオチエン !! 」 ( ごめんなさいの意 ) と叫びながら航空券を差し出すと、受付のお兄さんが本気で航空券と時計とを二度見して呆れていた。半べそかいて 「 Please ! Please ! 」 と懇願しまくって、 「 やれやれ、さっさと荷物を持ってきてくれ 」 としぶしぶ了承していただき、なんとかチェックインに間に合わせてもらった。
 時刻にして出発45分前。 はぁ、助かった ・・・


 デカい荷物をいくつもぶら下げた2人と合流し、店員に呆れられながらもなんとか荷物も無事預けられた。3人無事にチェックイン完了。
 そして安堵からだろうか、荷物を預け終わった瞬間に、思わず空港ロビーで土下座してしまった。2人は迷惑がっていたが、そうでもしなければ私の気持ちは収まらなかったし、感謝の意でもあった。本当にダメかと思ったが、2人のおかげ ( TOGUくんの爆走とFくんの作戦 ) でなんとか帰国できることになったのにはただただ感謝でしかない。

 せっかく帰る前に温泉入ってさっぱりしたはずなのに、冷や汗と猛烈ダッシュでTシャツはすでにグッショリ。それでも帰れる幸せを噛みしめて出発ロビーへと向かう。搭乗ゲートを通過するまでの僅かな時間しかお土産を買う時間がなく、2人には本当に申し訳ないのも後悔の1つだ。


 ようやく機内の自分の席に座って改めて思う。 『 ちゃんと帰れるんだ 』  LCCの狭い座席でも私にはとても安心感のあるように感じた。
 「 散々不安だったからこりゃあ帰りの飛行機は寝れないな 」 とか出発までの間に言っておいて、離陸後すぐに寝てしまったのはそんな安心感に包まれたからだろう。目を覚ませば見慣れた土地、日本だ。


 こうして私たちは予定通り、無事に日本の土を踏むことができた。今回の旅は生き物が面白いだけでなく、食べ物や現地の人々、そして様々なハプニングがこの台湾旅を濃い思い出にしている。
 この旅を通じて感じたこと、思いを巡らせたことは多岐に渡り、私の人生にとても大きな影響を及ぼしている。そしてなにより台湾という土地の魅力にどっぷりと浸からせてもらった。

 日本統治の時代があり、それを色濃く反映したものや人がいて、互いが互いを想っているのを強く感じた。2011年の東日本大震災の時、台湾はとてつもない義援金を送っていただき、救助隊を派遣してくれた。というのも、1999年に台湾中部で起きた921大震災の時に日本が救助に来てくれた恩を感じての行動のようだ。
 そうして恩返しは繰り返される。私が台湾から帰国後の2016年2月、今度は台湾南部が地震に見舞われた。再び日本の救援が行なわれ多くの台湾人に感謝をされた。
 さらにはつい先日の、熊本での大震災。台湾はまた義援金を出してくれるという。日本と台湾には強い絆があるのだ。こうして我々は、台湾と恩返しをし合いながら共に歩んでいるのだと感じる。


 『 良い旅だった 』 だけでは終わらない、台湾という要素が私の中で芽吹いた旅であった。



まとめ


 これにて台湾記事終了。長らくご愛読いただきましてありがとうございました。
 まだまだ紹介しきれていない生き物がいますが、お話としてはここら辺で。今後ちょこちょこ話題に出していきますので。

 そして一緒に台湾旅に付き合ってくれたTOGUくん、Fくん本当にありがとう。1人じゃあ大変なことになってたぜ。ということでまたいつか台湾に行きましょう。


 最高の旅に、謝謝。







Category: 未分類  

最終夜の晩餐

~ 麗しの島、台湾の旅 ~
1. 小汚いバックパッカーとダーティー兄ちゃん
2. トカゲたちの異なる境界線
3. 極彩色 Richly colored
4. 翡翠の純心
5. 蝦蟇が来たりて、夜は更ける
6. 翡翠の邪心
7. 谷を渡って飾り付け
8. 木登り蜥蜴の陰と陽
9. 至高のグルメ
10. 色とりどりの花咲き誇る
11. 斑蛇の明と暗
12. 既視感のオアシス
13. 蓮池や 咲いては消える 亀の華
14. 鼻先蛙は蛇の気配
15. モノクロームの鎮魂歌
16. 最終夜の晩餐
17. 老人と湯




 ついに最終日の朝がやってきてしまった。名残惜しくも、レンタカーのトランクへ乱雑に詰め込んでいた荷物を駐車場で整理して、帰り支度を始める。
 捨てられなかったゴミも各々まとめ、すっきりしていく車内。ふと、そのゴミの中に、昨日飲んだ烏龍茶のコップが目についた。そう、この烏龍茶は自分で購入したものではなく、仲良くなった台湾人にいただいた思い出の一杯だったので、急に目に飛び込んできたのだろう。今回は生き物ではなくその時の話でも。



 最終日前日の夕方、嬉しい雨がシトシトと降りしきり、 「 これは今夜期待できるぞ 」 と3人で顔をつき合せて喜んでいた。誰が言ったか、 「 気合入れるためにも、1回屋台でパワーをチャージしよう 」 となったので、最終夜に備え、烏来の屋台で夕飯を食べることにした。加えて私はある嫉妬心から来る “ やりたい事 ” もあった。
 それは屋台に行く前の夕方のこと。雨が降ってきたので、早々にフィールドから切り上げて車に引き返して来た私とTOGUくんだが、なかなかFくんの姿がないのを不審に思っていた。 「この雨の中、粘るタイプでもないしどうしたんだろう 」 と半分心配しながらも、小汚い格好で台湾スナック菓子を貪りながら 「 このお菓子はうまい、あのお菓子はマズい 」 なんて話をしながら待っていた。
 その後、数十分してFくんが何事もなかったように姿を現す。想像以上に遅い戻りにどうしたのか尋ねてみると、どうやら前日の山猪香腸の味が忘れられず、屋台まで行って1人で3本のソーセージを食っていたらしい。まぁあの旨さなので仕方がないと納得しかけたが、それに続く 「 香腸屋の女の子の写真を撮らせてもらった 」 という言葉に、私は猛烈な嫉妬心を抱いた。


 なにー、コノヤローと。
 羨ましいぜ、コンチキショーめ、となっていたわけである。

 だから夕飯で屋台に行くなら、オレも撮りたいと、むしろ店員さんと一緒に撮ってもらいたいと切望し、それを期待して屋台へと出向いて行った。その女の子の屋台は、前日に並んだ長蛇の列の香腸屋 【 雅各 】 の向かい側にある香腸屋の娘で、店はボチボチくらいの集客具合。おそらく我々も並んだ肉肉しい同業者に客を取られているであろう雰囲気であった。
 ただ店員の女の子は烏来地域の原住民 【 タイヤル族 】 の民族衣装 ( それも露出多めなやつ ) を着た看板娘で、ライバル店に並びながらも、 「 あの娘かわいいねぇ 」 と修学旅行の男子中学生みたいな会話をして、自分たちのソーセージを握りしめていたのが前日の事。



 今晩はその娘のところで買うと決め、足早に向かうと、遠目からでも彼女の姿を認めることができた !! 雨で屋台街に出ているお客さんこそ少ないが、一生懸命に愛想を振りまき商売している姿に私は心底癒やされた。


香腸娘
香腸娘


「 よしこれは !! 」 と思い、涼しい顔をしながらソーセージを選ぶ。焼く合間に時間があるので、ここで例のお願いをしてみる。


「 Take picture OK ? 」
「with me ?? with me ?? 」
と、だいぶ “ with me ” を全面にプッシュしながら懇願すると、快く 「 OK、OK 」 と親指を立ててくれた。

 しかもなんと屋台の中へと手招きしてくれて、まさかの店内で念願ツーショット。ただハイパーだらしなく鼻の下が伸びた写真なので、私の写真については割愛させていただく (笑


 なんだか好印象なので、 「 Is this ハオツー ? 」 みたいなぐちゃぐちゃな言語でも、なんとかコミュニケーションをとってみると、素敵な笑顔でどうにかしてこちらがわかるように応えてくれる。ロクに中国語を覚えず 「 謝謝 シェイシェイ 」 と 「 好吃 ハオツー 」 くらいしか使えていなかった私だが、行きの飛行機でFくんと盛り上がったエロい中国語講座が功を奏し、小さな脳ミソの片隅にあった 「 性感 シンカン 」 ( セクシーの意 ) を思い出して、 「 You are シンカン、シンカン 」 と発する。
 彼女は一瞬戸惑ったような顔をしたが、その後の恥ずかしそうな表情は日本人に通ずる可憐さがあって印象的であった。



 いろいろカタコトで会話してると奥から店主兼女の子の父親みたいなおやじが出てきて、娘と写真を撮っているチンケな日本人が珍しいのか、ニヤついた顔で私と娘の間に入ってきた。んでもってこのおやじがまぁ酔ってる酔ってる。面倒くささ2割、面白さ8割といったところだ。




香腸屋
香腸娘と香腸おやじ


 「 謝謝 」 を連発したり、 「 烏来 良い街 素敵な街 」 「 おやじハンサム ! 」 みたいな適当なこと言ってたら、いよいよおやじもご機嫌になってきたみたいで、ソーセージを腰にあてがうジェスチャーと中国語で、 「 お前はチビだから、こっちも小さいだろう ? 」 的な冗談をふっかけてきた。



 ここはおやじの期待に応えねばと思い、

 No No No ( 人差し指を左右に振りながら )
 This is monster !! ( 自分の股間を指さしながら )

 『 馬鹿言うんじゃないよ、こいつはバケモンだぜ !! の意 』


 と、くだらない下ネタをブッ込んでみると、 「 ぐげげげげげげ 」 と大爆笑をいただけた。やっぱり 【 下ネタ万国共通説 】 は本当だった。
 そこからは下衆同士、一気に距離が縮まって、店の奥から男性用の民族衣装をひっぱりだし、私にハチマキや首飾りまでつけて写真を撮らせてくれたり、酒を持ってきて飲んでけ飲んでけと誘われたり。車中泊じゃなかったら確実に一杯ご馳走になっていたんだが、運転があるんだと断わると、代わりに烏龍茶をくれた。そう、それが冒頭に出てきたコップである。
 なんとも感慨深い友情の証のような品だった、まぁプラコップなので捨ててきたが。



 写真を撮ってもらっている時に向こうの親戚のおばさんみたいな人も一緒になってゲラゲラ爆笑しながらスマホで写真を撮っていたが、アレはおそらく台湾版の SNS に 「 珍妙な日本人の来客があった w 」 みたいな投稿をしていそうな雰囲気。まぁ写真を撮らせてもらったので構わないけども。お礼を言うと、 「 FB ! FB ! 」 とスマホを指差しながら言ってくるので、おそらく Facebook で紹介してくれと頼んでいたのだろう。とりあえずはわかったわかったと了承してその場を後にしたが、悲しいかな私は Facebook をやっていないし、今後やる予定もない。 SNS なんて、学生時代に mixi をやったくらいで、それ以降 Twitter やら Facebook 、Instagram なんかは全くもって食指が動かなかった。

 なのでいろいろ良くしていただいたのに何もしないのはどうかと思い、今回せめてもとブログに紹介させてもらった。これできっと大繁盛だぜ、香腸おやじ。






香腸
山猪香腸


 味に関してはこちらの店はバリエーションに富んでいるのでいろいろな味覚を楽しめる。温かみのある裸電球に照らされて、より一層雰囲気のある屋台であった。





看板
泰雅公主


 ですので台湾に行かれる皆さん、ぜひとも烏来温泉街の香腸屋 【 泰雅公主 】 にぜひ足をお運びくださいませ。自分の店の売り物であるソーセージをアレに例えてしまうどうしようもないおやじがおりますが、ソーセージの味と人間味はばっちりですのでご安心を。








香腸おやじ



你们亲切所以,变成了好的旅途.
托您的福,我的香腸元気満分 !!
謝謝.





Category: 未分類  

至高のグルメ

~ 麗しの島、台湾の旅 ~
1. 小汚いバックパッカーとダーティー兄ちゃん
2. トカゲたちの異なる境界線
3. 極彩色 Richly colored
4. 翡翠の純心
5. 蝦蟇が来たりて、夜は更ける
6. 翡翠の邪心
7. 谷を渡って飾り付け
8. 木登り蜥蜴の陰と陽
9. 至高のグルメ
10. 色とりどりの花咲き誇る
11. 斑蛇の明と暗
12. 既視感のオアシス
13. 蓮池や 咲いては消える 亀の華
14. 鼻先蛙は蛇の気配
15. モノクロームの鎮魂歌
16. 最終夜の晩餐
17. 老人と湯


 2日目の内洞を目指す道中、ひたすら照りつける太陽光とそれを反射させるアスファルト道にやられていた我々の目の前に、小さなオアシスが出現した。


果物屋
移動式果物屋


 車で運んできた果物を小さな屋台で売っているオジサンがいた。遠巻きに我々の姿を認めると、中国語で 「 おぅ、にいちゃん達、うまい果物あるよ~ 」 的な事を言っていて、周りはただの山道なので他の出店があるわけでもなく、なかなかに存在感を放っていたのでとりあえず物色してみることにした。
 屋台の上にはブドウやらマンゴーやら、よくわからんヘンテコな果物までが取り揃えられ、それぞれがカゴに入って売られている。身ぶり手ぶりと中国語・英語で聞いてみると、このカゴ1つで200元だという。 「 お、これは安いじゃないか 」 「 特にマンゴーとか日本で買ったらなかなかのお値段だし 」 「 1カゴに4個だから50元/個じゃん 」 「 マンゴー食いたいねぇ 」 なんて会話を我々がしていると、商売人であるオジサンは 「 ~ ナンタラカンタラ ~ 、マンゴ、ハオツー 」 とこちらがマンゴーに興味を示しているのにいち早く気がつき、陽気に勧めてくる。私の小さな脳味噌に記憶されている数少ない中国語の単語 【 ハオツー ( おいしいの意 ) 】 が出たのでまぁ言いたいことも大体わかるし、このオジサンも陽気だったのでテンションを上げ現地の方とのコミュニケーションを図ってみることに。


「 やっぱりマンゴーが一番うまいっすよねぇ ? 」 ってのを聞くために、

【 言葉 】 「 マンゴー 、  No. 1 、  ハオツー ? 」
【 動作 】 ( 指差し )、( 人差し指を立てる )、( 親指を立てる )

 と、我ながら頭を抱えたくなるような語学力の無さに絶望しつつも、実は少ない単語と片手だけでできるジェスチャーというスマート極まりないコミュニケーションで突撃してみる。そのスマートさの甲斐あって、オジサンも渋い声で 「 ハオツー。 マンゴ No. 1 ハオツー 」 と親指を立てて返答してくれた。オジサンはマンゴーを「マンゴ」と伸ばさず発音しているのが妙に面白くて、それを聞きたいがために何度も 「 マンゴー、 No. 1 ハオツー !! 」 を連呼してしまった。その度に 「 マンゴ、マンゴ 」 と答えるオジサンに笑顔で200元を手渡し、再び内洞を目指す。


 知っての通り頭の弱い私は、 「 さっそくマンゴ食おうぜ !! 」 とマンゴーを目の前によだれを垂らしながら発言すると、 「 マンゴー食べたら手がベトベトになるから、トイレとかもある内洞に着いてから食べよう 」 と、まるで10歳と6歳の息子でもいるんじゃないだろうかと疑いたくなるような、冷静で的確な助言が子供を諭すようにFくんの口から出る。
 これでも私たち3人は同期だぜ ? これじゃあまるで子供と大人じゃないか。改めてこういう場面で冷静に判断できるFくんがいて良かったなと感心すると同時に、私の中で意地の悪い “ ある妙案 ” が思い浮かんだ。




マンゴー
台湾マンゴー


 1時間ほどしてようやく内洞到着。駐車場のデッキに直接腰を下ろし、渇ききった喉でごくりと一度ツバを飲み込んで、待ちに待ったマンゴータイムだ。
 爪で線を描くよう切り込みを縦に1本入れ、そこから薄い皮を順々に剥いていくと、あらわになった繊細な肌からはすでに芳醇な香りが立ち込めていた。その香りに待ちきれなくなり、まだ半分ほどしか皮を剥いていないにもかかわらず、おもむろにかぶりつくと予想を遥かに越える量の水分が口内を満たす。 「 う、うまい 」 これじゃあまるで食べ物というより飲み物じゃないか。
 柔らかな果肉はロクに歯を立てずとも、とろけるように喉の奥へと流れてゆき、濃厚な甘みの余韻だけを舌の上に残していく。その残り香が鼻を突き抜けるたびに、とろりとした甘みの記憶が呼び起こされるので、それ欲しさに2口、3口と食べ進んでしまう魅惑の果物だった。まさにオジサンの売り文句どおり、 “ マンゴー No 1. ハオツー !! ” だ。


 さて、先に書いたが、オジサンから購入したマンゴーは1カゴ4個入り。対して我々は私、TOGUくん、Fくん、の3人であるため、1つのマンゴーがボーナスとして浮いている。
 となればそのご褒美を巡ってジャンケン大会の開催だ。


 ジャン ・ ケン ・ ポン ・・・
 勢い良く飛び出した3つの手、チョキが2つにパーが1つ。まずはFくんが脱落。

 残る私とTOGUくんの一騎打ち。
 ジャン ・ ケン ・ ポン ・・・・・・ あいこでしょっ ・・・
 初めは互いがチョキを出してあいこになったが、次にチョキとパーで決着がついた。私の勝ち。私のモノだ !!
 あのおいしいマンゴーがもう一度味わえるという喜びもさることながら、実は別のいやらしい喜びもあった。

 ・・・ 計画通り ( DEATH NOTE 風 )

 もう既に私はこの勝負の必勝法を閃いており、それをただ実行しただけなのだが、こうも事がうまく運ぶとなるとニヤけが止まらなくなってしまう。ジャンケンとは一見公平そうな3択に思えるが、実はいろんな条件下でそのバランスは崩れてしまい、3択ではなくなってしまうのだ。

 今回で言えば条件は2つあり、
 ① 各自マンゴーを食べてからジャンケンをすること
 ② 「 最初はグー 」 をやらないこと
 この2つこそがミソで、これを満たしたために出す手が限定されるのだ。

 それは “ グーは出ない ” ということ。

 各自マンゴーを食べ終わって、 『 さぁ残りの1つをどうしようか 』 となるわけだが、ここではまだ自分が食べられる可能性があるから手を洗わずベトベトのままジャンケンに臨むことになる。すると意図せずとも生理的にベトベトの手で握り拳をつくるのには不快感が伴なわれるため、必然的にチョキかパーの2択になってしまう。だからあとはチョキを出しておけば負けはないので、ひたすらチョキを出していれば良い。
 また 「 最初はグー 」 で強制的にグーをつくってしまうと、そのままグーを出されてしまう可能性が出てきてしまうので、そこはイニシアチブを手にするためアホな小学生みたいに 「 じゃ~ん ・ け~ん ・ ぽいっ !! 」 と大げさに掛け声を叫ぶ。すると2個目のマンゴーを手にすることができるってわけ。

 この時ばかりは 「 ヒャッハー !! 」 と高笑いと共に種明かしをして、わざとらしく 「 マンゴー、ハオツー !! 」 と高らかに叫んでジャプジャプかぶりついた。おそらくだいぶ醜い妖怪の容姿にみえていただろう。初日に成田空港で私を地べたに寝させた借りを返してやりたかったので、まぁこれでおあいことしてやろう。
 やっぱり人と行動するとこういうやりとりがあって楽しい。別に安いのでもっと食べたかったらまた買えばいいわけだが、こうして公平性に乗っ取って勝利を掴んだときのご褒美が妙に嬉しいし、誰かと旅をしている醍醐味でもある。
 この必勝法はFくんの 「 ベトベトになるから後で食べよう 」 という親切な提案から思いついたもので、人の親切心の裏側でこんな姑息な事を考えている私の器の底がしれますな。わたくし月光守宮の “ 月 ” の部分 ( DEATH NOTE の主人公 ) が出てきてしまったと思うほど、あの時はいやらしい笑みを浮かべていたんだろう。

 いやしかし、マンゴーは本当にハオツーだった。




台湾バナナ
台湾バナナ


 引き続き台湾フルーツ。こちらはマンゴ No.1 ハオツーオジサンの売り物ではなく、コンビニで売っているポピュラーなもの。ただやはりそこは台湾バナナ、ねっとりとした濃い甘みと香り高い芳香。
 私はバナナの産地では台湾産が最も好きなのだ。スーパーなどで売られているのはフィリピン産やエクアドル産が主流ではあるが、昔は台湾産も普通に店頭に並んでいたように記憶している。今でこそ高い果物屋さんで売られている台湾産バナナだが、当時は他の産地よりは高価でも庶民的な価格で売られていたはずだった。どうもフィリピン産は青臭くて好きになれないんだよなぁ。

 風邪をひいた時に祖母からもらった栄養満点のバナナ。 「 チョコレートアイスと一緒に食べるとチョコバナナになる 」 などと言って食べたバナナ。台湾バナナを食べると、幼少の頃の記憶が甦る。それほどまでに私の舌は台湾バナナを覚えており、味覚で記憶を呼び起される体験をした。ここでもやはり、日本を感じさせてくれる台湾。






八百屋
珍妙野菜の八百屋


 内洞からの帰り道、想像以上の移動距離で飲み物が底を尽きていた計画性のない私とTOGUくんを救ってくれたオアシス的移動八百屋。日本と異なり自動販売機はそこまで普及していなかったので、駐車場にもトイレ付近にも飲み物が売っておらず、このまま烏来の温泉街まで帰るには水分を消費しすぎていた。そんな中歩いていて見つけたこの八百屋にはスポーツドリンクが売られており、思わず500 ml のペットボトルを2つ購入。
 さらに暑い国ならではなのか、プラスチックのコップに氷を入れたモノを 「 これで冷やして飲みな 」 とおばちゃんがくれたので、本気で生き返る思いだった。1本目は喉がカラッカラだったので速攻で飲み干す。

 屋台に珍妙なナスやらいんげんやらが売られているのを見ると、やはり外国に来たんだという実感がわく。 「 なんなんだよ、このナスは 」 と思って検索してみると、台湾ではこれがポピュラーっぽい。自分的常識、他人的非常識。





トロッコ列車
トロッコ列車


 ようやく烏来に戻ってきて、帰り道にトロッコ列車がガタゴト走る。烏来は結構観光地化されてるので、以前は木材の運搬に使っていた線路を観光用のトロッコ列車の運行に利用している。歩き疲れて足クタクタなのでよっぽど乗ろうかと思ったが、走行距離もしれているし、到着駅が駐車しているところから離れているので、結局並走してテクテク帰る。乗っているのは白人か中国人かっていう雰囲気だった。
 もうこの頃には長靴と長距離移動による長・長ダメージにより、半分足がお腐れになっていたという。



烏来温泉街
烏来温泉街


 そしてようやく帰ってきた烏来温泉街。朝とは打って変わってすごい人の量。箱根や伊豆のように、アクセスがいいので台北市内から日帰りとかで現地の人も遊びに来るのだろう、すごい賑わいだった。
 各店舗屋台を広げ、威勢の良い中国語が飛び交って、うまそうな香りがして。 「 今日はよく歩いたよな 」 と互いを褒め称え、とにかく振り絞ったエネルギーを回復するべく、台湾グルメを散策しにサンダルに履き替えてくり出した。



山猪肉
山猪肉


 八百屋や魚屋のオヤジのようなしゃがれた声で 「 らっしゃいらっしゃい 」 的なことを言っている屋台に目をやると、オヤジではなくおばさんが切り盛りしている肉の屋台があった。基本は猪の肉らしいが他にも鳥なんかの肉も売っていて、見るからにうまそうなお店である。
 腹が減っていた我々は、脂身のある肉肉しい部位をチョイスし、3人で仲良くシェアして食べることに。 ( なんか修学旅行っぽいな、おい )
 網の上でジュージュー焼いたら、一口大に切って紙袋に入れ、そこに秘伝の粉を振りかけて出来上がり。それを竹串で突きながら仲良く3人で食べるのだ 。 ( やばい、これじゃあ修学旅行 in 台湾じゃないか )
 塩こしょう + α の味が脂によく浸み込んでいて、非常においしかったことでテンションが上がってしまい、 「 あの店は正解だったね 」 で止めておけば良かったものを、店員のおばちゃんがあまりに商売人の粋な声色だったので敬意を表して “ しゃがれババア ” と命名してゲラゲラ笑いながら食べていた。 ( いや、中学生の修学旅行のレベルだなコレ ・・・ )


山猪香腸屋
山猪香腸屋


 烏来の名物といえば山猪香腸、いわゆる猪肉ソーセージ。温泉街では軒並みこの山猪香腸の店で溢れ、どの店のを選べば良いのか目移りしてしまう。こういうときは日本人的感覚で、 『 並んでいる店 = おいしい店 』 ということで、この 【 雅各 】 という店にする。台湾のTVでも取り上げられるほどの有名店らしく30分ほど並んだが、店員のあんちゃんたちのソーセージを焼く姿が職人すぎて見ていて飽きなかった。
 一度に20本ほどを網の上に乗せ、火加減をみて配置を軍手で入れ替えたり、 『 カッカッカッカッカッ 』 と素早い包丁さばきで一本一本に細かい切れ込みを入れたり、束ねて自立させ先端をじっくり焼いたりと、とにかく芸が細かいのだ。また店員さんを見ればわかる通り、絶対にうまい店の店員さんオーラが目を凝らさずとも見える。



山猪香腸
山猪香腸


 焼き上がったら特製のタレをつけて、待ちに待った香腸タイム。パリッとはじける皮を破ると中からじわじわと旨みの強い肉汁が溢れ、その強い味に負けない甘辛のタレと合わさると、とってもハオツー。
 ウインナー本体に切り込みが入っているので、ツルツルの表面でもしっかりとタレが絡んでいるし、とにかくこのタレがうまい。中華風焼き肉のタレといった感じで、シナモンや八角などの甘いスパイスが入っているようだ。帰国してから調べてみると、 “ 五香粉 ( ウーシャンフェン ) ” というスパイスは台湾でよく使われているようで、おそらくこれの味なんだろう。一般的にはシナモン ・ クローブ ・ 花椒 ・ ウイキョウ ・ 八角 ・ 陳皮などをブレンドしたものらしいが、地域や家庭などで味も異なるのでここの配合がうまいんだろう。
 気に入りすぎて私は帰国後にエスビーの五香粉を購入して、いろんな料理に振りかけているが、たちまち台湾風になるので重宝している。


 3本で100元なので、ちょうど人数分で助かった気もする。ソーセージのシェアは見た目的にも響き的にもよろしくないので一安心。
 あまりにうまいもんだから、別日にFくんは1人で3本食いに行ってしまうほどのうまさ。他の店の山猪香腸も食べているが、格段にこの 【 雅各 】 のはうまい。3人で大絶賛しまくりで、台湾で食べた中で一番おいしい食べ物だった。これは台湾に来る機会があれば外せないグルメである。



タピオカミルクティー
タピオカミルクティー


 食後はさっぱりとタピオカミルクティー。こちらも定番だが、タピオカの粒が大きくてなかなかに食べ応えがある。




 とりあえず勢いに任せて台湾グルメを堪能し、満腹の状態で温泉街を後にする。この日、温泉街で何度 「 ハオツー 」 と親指を立てたことか。ついついこのうまいという感動を伝えるために 「 ハオツー、ハオツー 」 と連呼してしまったが、みんな素敵な笑顔を返してくれるので気持ちよくグルメを堪能できた。
 この後は、しばし仮眠をとって夜の散策へ。エネルギー補給にしては十二分にとったのと、歩き疲れたというのもあってあっという間に夢の中へと落ちていった。このときばかりは 「 もう食べれないよぉ 」 なんて寝言を言ってもおかしくない満足感だった。

 生き物も良いがグルメも良い !! ということで今回はグルメ編でしたとさ。たまにはこういうゆるい記事も、旅の醍醐味ということで。




Category: 未分類  

小汚いバックパッカーとダーティー兄ちゃん

~ 麗しの島、台湾の旅 ~
1. 小汚いバックパッカーとダーティー兄ちゃん
2. トカゲたちの異なる境界線
3. 極彩色 Richly colored
4. 翡翠の純心
5. 蝦蟇が来たりて、夜は更ける
6. 翡翠の邪心
7. 谷を渡って飾り付け
8. 木登り蜥蜴の陰と陽
9. 至高のグルメ
10. 色とりどりの花咲き誇る
11. 斑蛇の明と暗
12. 既視感のオアシス
13. 蓮池や 咲いては消える 亀の華
14. 鼻先蛙は蛇の気配
15. モノクロームの鎮魂歌
16. 最終夜の晩餐
17. 老人と湯


 日本 ( 成田 ) からおよそ 2,100 km 南西の海に浮かぶ、台湾島。日本で最も近い与那国島から台湾北東部まで、その距離が 110 km に満たないというとても近い国でもある。島の面積にして九州とほぼ同等でありながら、台湾最高峰の玉山 ( 標高 3,952 m ) を含む玉山山脈、中央山脈、雪山山脈、阿里山山脈、海岸山脈と、5つもの山脈を擁する起伏の激しい土地だ。気候区分では亜熱帯から熱帯に分類されるにも関わらず、高標高地域には雪も降るしサンショウウオだって生息している。
 爬虫両棲類相 ( herpetofauna ) としてはざっくり言えば 【 八重山 + 大陸 】 といった様相で、西表島によく訪れる身としては馴染み深い連中やその親戚などが生息しているので面白い。中でも系統地理関係の書籍や論文の 【 大陸 - 台湾 - 琉球列島 】 間の陸橋形成の話でたびたび名前の出てくる両爬がいるところなので、聞いてはいたが見たことがないという存在も多いのが事実。
 また大陸要素としては、Eutropis 、Ophisaurus 、Oligodon 、Pseudoxenodon 、Bungarus 、Naja 、Deinagkistrodon 等、書き出しても書き切れないほど見慣れない属の連中がいるので、これはこれで海外に行かねば見られない両爬なので心が躍る。ヒャッポダD. acutus とかいるんですよ、たまらんでしょ。
 八重山と同じくイモリ類がいないというのも興味深く、中琉球のシリケンイモリCynops ensicauda ・イボイモリEchinotriton andersoni が琉球列島では最南の分布で、南琉球・台湾を飛ばして大陸にイモリ類が分布する。

  『 系統地理を想像してもよし 』 、 『 大陸の猛烈な連中に圧倒されるもよし 』 、という素晴らしい場所で、私の中で “ 行きたい国ランキング5年連続不動の第1位 ” の国がこの台湾 ( 正確には中華民国 ) なのだ。そんな台湾へ、大学時代の友人であるTOGUくん、Fくんと “ B型男3人旅 ” を決行することとなったのだ。




 出国は AM 8 時成田空港発だったため、前日深夜に成田入り。早朝に成田ではアクセスする手立てがないので、朝が来るまで空港で待機しようという算段だ。Fくんと途中駅で合流して成田空港に辿り着くと、TOGUくんが先に到着していてソファーを確保してくれていた。
 だがしかし、2人分の寝るスペースしかないわけ。そこに3人だぜ、どう考えても1人寝られないでしょ。んでそういう状況になったらね、だいたい私なんですよ、粗雑な扱いを受けるのは。仲良く3人で座って寝るという結論には絶対に行き着かない。
 確保していたTOGUくんにはその権利があるのはわかるが、あろう事かFくんは早々に、然も自分がその権利を当然有しているかのようにムニャムニャと柔らかいソファーで寝ちまったわけ。信じられますか? 信じられないよ !! じゃんけん大会くらいしろよなー、このやろー。


 てなわけで私は私でまだ鳥がわからんので、付け焼き刃で勉強するためTOGUくんに鳥図鑑を借り、フードコートのテーブルでページをめくる。空港に着いてさっそくソーセージ片手に発泡酒で一杯やっていたので、仕事の疲れと心地好いアルコールで程よく眠気に誘われ、いよいよページをめくる手が進まなくなってきた。
 そこで翌日のことも考えてさあ寝るかと、気持ち良さそうにソファーで寝ている2人を横目に、彼らの足下の床にダイレクトで寝ることを決意した。人間としての尊厳を守るのであればテーブルに突っ伏して眠るのが本来は正解なんだろうが、次の日からは寝る間も惜しんでめくるめく台湾フィールドを堪能するため少しでも体力は回復したいという想いが、私を小汚いバックパッカーへと変貌させた。酔いもまわって初めは難なく寝られたものの、ドタドタと従業員の足音が真横を通るし、想像以上にリノリウムの床に体温をグングンと奪われるしで、全然眠れなくなってしまった。
 もっとお酒を入れておけばよかったか、反省反省。 ( いやむしろ問題は寝る場所であり、友人の優しさだろう )




 そんな深夜の葛藤がありながらも、無事LCCの飛行機に乗り込むことができ、日本を発つ。そこから3時間ちょっとを少し窮屈な機内で過ごせば、もう台湾の桃園空港に着陸だ。台湾は時差マイナス1時間なので、着いてもまだ10:30 ( Taiwan time ) で割と時間は経っていないように錯覚する。
 イミグレ前に空港内でニュー台湾ドル ( NT$ もしくは元 ) に両替をする。少し不安だったが、日本で換金するよりもレートが良いので台湾での両替。この時 ( 2015 年 7 月時点 ) で 0.24 NT$ / 円。4万円を両替したが、日本で両替するよりも約 2,000 円お徳だったのでリッチな気分。しかも最も大きな紙幣である 1,000 元札にはミカドキジがデザインされていてなかなかにカッコ良かった。
 そして台湾入国 !! 空港を出るとムワッとした熱気が全身を包み、ギラギラと太陽が照りつける。使い方がイマイチわからん公衆電話に無駄に10元硬貨を飲み込まれはしたが、なんとかレンタカー屋に連絡をとって送迎車を呼んだ。

 台湾は公用語が中国語だが、空港や都市部では英語も普通に通じるため、ある程度はなんとかなる。また日本統治時代の歴史的背景や近年の日本人観光客の増加により、日本語もある程度通じる場合がある。なので中学生レベルのカタコト英語と、ガイドブックの簡単中国語と、丁寧な日本語を状況に応じて使い分け、ジェスチャーとテンションとスマイルを添えてやれば、台湾で旅行するにはほとんど困らなかった。まぁ要は気持ちでなんとかなるってことです。

 暑い空港で待っているとレンタカー屋の兄ちゃん登場。彼は会った時こそそれなりに話してくれたが、数ターンの英語のやりとりで我々のポンコツ加減を見抜いたのか、終始鼻で笑ってやがる。まぁ車に乗るなり私が助手席で、「Oh, Taiwan is very hot, hot !! 」とバカみたいに話しかけたりしたからだろう。だから彼は店まで余裕をこきながら片手運転しながらジュースとか飲んでるわけ。日本だったら 「 店員のマナーが悪い、けしからん !! 」 という評価が下りそうだが、別の旅ブログなんかでも台湾でこういうシチュエーションに出くわす人がいるようで、文化が違うわけで彼らにしたら普通なわけ。変にへつらうよりも自然体で良い国民性だなと、兄ちゃんをみて思った。

 台湾のレンタカー屋では車体の傷チェックはしっかり証拠を押さえるシステムのようで、傷は客が自分のスマホでしっかり写真を撮っておくらしい。んで返却時にちゃんと写真撮ってチェックしたよなってことで照合するみたいだ。
 今回レンタルするのは白の Yaris ( 日本でもおなじみTOYOTA Vitz の海外版 ) という車種。色のため傷や汚れが目立ったが、傷チェックではそのほとんどが汚れだった。傷っぽいと思った箇所も兄ちゃんが 「 dirty, dirty ( 汚れだよ汚れ ) 」 と唱えるながら擦るとあら不思議、あっという間にピカピカの白いボディがお目見え。まるで魔法の指先だぜ、兄ちゃん。
15箇所くらい怪しいとこがあったが、兄ちゃんの魔法の指先により結局傷は4箇所だけだった。それ以来、我々の中で彼のあだ名は 【 ダーティー兄ちゃん 】 となった。

 無事手続きも終え、ようやく台湾旅のスタート。これからどんなワクワクが待っているのだろうと期待に胸を膨らませ、濁流のような車道へ突入してボクらの旅はスタートした。



台湾組写真








Category: 未分類  

帰国できる幸せ

トーテム


 台湾から帰国しました。台風11号の影響もなく出発でき、多少のトラブルもありながら無事帰国できました。トラブルの原因は私で、友人たちにはだいぶ迷惑をかけましたが ・・・

 とりあえず写真整理やら荷物整理やらいろいろやってからの更新となりますので、しばしお待ちを。とにかく怪我もなく予定通り帰国できたことに感謝するばかりです。そしてまた行きたくなるね、台湾。いつかまたリベンジしよう。



 ということで、次回からは台湾記事です。

Category: 未分類  

大アマゾン展へのチケットで

チケット
チケット


 友人からアマゾン行きのチケットをもらった。どうやらこの券があれば大都会 東京から熱帯 アマゾンまでひとっ飛びのようなので、平日休みを利用して日帰りアマゾン。



コンゴウインコ
コンゴウインコ Ara macao


 アマゾンといったら原色溢れる極彩色の鳥たち。インコやオオハシなどの色とりどりな鳥類が飛び交っているジャングルは圧巻なのだろう。鳥が振り向いている姿についつい惹かれるので、写真を撮りたくなるのはこのコンゴウインコだった。



メガネカイマンとコビトカイマン
コビトカイマン Paleosuchus palpebrosus と メガネカイマン Caiman crocodilus 


 小さい方と大きい方。アリゲーターの中でも、ミシシッピワニAlligator mississippiensis のように小さい眼が近距離にあるようなワニよりも、こういう眼の大きな愛くるしいワニが好き。
 ワニは日本の野生下には生息しない分類群なので、実際に自然の中で見るにはそれこそアマゾンとかに行かなくてはならない。
岸辺でグデッとした姿をゆっくり眺めてみたいし、夜ボートで漕ぎ出してライトで水面を照らしながら光る眼を探したりなんかもしてみたい。



ケナガクモザル
ケナガクモザル Ateles belzebuth


 サルもいろんなのがいる。



ヒメアリクイ
ヒメアリクイ Cyclopes didactylus


 アリクイやらアルマジロやらナマケモノやら、珍獣と呼ばれる異節類もいる。ヒメアリクイなんかその中でも珍獣感を煌々と放っていた。


ブルーカンディル
ブルーカンディル Cetopsis gobioides


 恐ろしいナマズ。一般的にはアマゾン川の肉食魚のイメージはピラニアが強いが、最近着々と認知度を上げているカンディル。
動物の傷口やら穴から食いちぎるようにして体内に侵入して食い荒らす。館内ではその食いつく映像も流されていたが、見るだけでもぞっとするような勢いで、ドリルのようにして突き進んでいく。そんなん見たら、アマゾン川とか入る勇気がなくなる。
 ドリルすなっ !!



ヴァンデリアの一種
ヴァンデリアの一種 Vandellia sp.


 そしてカンディルをもう一種。前述のブルーカンディルはトリコミクテリス科Trichomycteridae に属し、食い破るタイプのカンディルなのだが、このヴァンデリアはセトプシス科Cetopsidae に属す寄生タイプのカンディルである。こいつらは魚のエラから侵入して血液を吸うという。

 カンディルたちのひれは釣り針の “ かえし ” のようになっていて、侵入されてから取り除こうにも引っ掛かって取れないらしい。
さらに恐ろしいのはアンモニアの臭いを頼りに獲物を探すようで、川に入って尿道に侵入されることも実際あるようだ。 ( 恐ろしすぎる !! )




ピラルクーの鱗
ピラルクー Arapaima gigas


 憧れの淡水魚。この炎のような鱗が水中で燃えているだなんて。




カラグランデ
カラグランデ(羽根製仮面)


 生き物だけでなくそこに住む原住民の道具や生活品なども展示されている。これはタピラピ族の収穫祭に使われる仮面。
こういった人間の部分にもスポットライトを当てているのは面白い。ムジュラ好きとしてははずせないカッコ良さ。



 あー、アマゾン行きたいわ―。きっとこの展示を見た人の感想でかなり多いセリフではないだろうか。もちろん私も。
 ただ残念だったのが、標本数は多いものの説明のパネルが少なかったのが残念だった。ふむふむと学びに行くというよりも、動かない動物園に行っている感じ。それでも素敵な標本が多数あるので面白いけど。



 ピラルクーと一緒に泳ぎたいな―。カンディルは勘弁だけど。




Category: 未分類  

ライフスケープ Vol.2 フォトコンテスト入賞

ライフスケープ Vol. 2
ライフスケープ Vol. 2 ( 風景写真出版社 )  5/21 ( 木 ) 発売


 宣伝というよりは報告になりますが、本日 5/21 発売のライフスケープ Vol. 2 (風景写真出版)という雑誌に私の写真が掲載される事となりました。ライフスケープは 『 風景写真 』 の臨時増刊号で前号のVol. 1が今年の 1/20 に創刊された真新しい雑誌です。内容としては自然と人との関わりだったり、生き物の魅力だったり、それに携わる人々の営みだったりを、美しい写真で綴っている雑誌で、バーダーや月刊むし、ナショナルジオグラフィック、クリーパー等の生き物関連の雑誌は現在いくつかあるのの、それらとは趣を異にするものとなっており、写真家たちによる洗練された自然写真を手軽に見る事ができる素敵な雑誌である。
 大学時代のサークルの先輩もその道のプロになってVol. 1では特集が組まれ、素晴らしい写真と情緒ある文章が掲載されていて、まるで一緒に野山を歩いているかと錯覚してしまうほど惹き込まれたのがまだ記憶に新しい。またこの前観に行った写真展 『 GREAT APES ~森にすむ人々~ 』 の前川さんの写真もやはり素敵。広角に捉えたボルネオオランウータンPongo pygmaeus だったり表紙のヒョウPanthera pardus だったり、情景もそうだがそれぞれの表情が本当に心を掴まれる。そんな憧れの雑誌に自分の写真が掲載されるだなんて、まるで夢のようだ。
 写真が掲載されるのはライフスケープ誌上のフォトコンテストの頁。なんと私の写真が入賞を果たしたのです。事の経緯はこうだ。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 大学時代にハマった生き物の撮影。今でも続く素敵な趣味で、休みの日は外に飛び出し生き物探しをしている。
ある日、私と同じく両生類や爬虫類が好きな後輩と飲みに行く機会があった。
 彼とはサークルでたった1年しか被っていなかったが、沖縄本島や宮古島に行ったり、誘い合わせていないのにシンポジウムで鉢合わせたり、 「 コテングコウモリMurina ussuriensis を探すなら・・・ 」 という話になったら、二人して同じ植物の名前を挙げて、 「 先輩、やはりあの論文を読んでいましたか 」 と、共感できる話題の多い後輩である。
 いつものようにくだらない下ネタで盛り上がりながら、まじめに生き物の話もしていた。先に書いたようにサークルの先輩がライフスケープに掲載されているので、雑誌片手に 「 やっぱりすごいよなぁ 」 と感慨深い気持ちでビールを飲んでいた。お酒の弱い私はすぐに顔を赤らめて、 「 あの店員さん、やっぱり可愛いよなぁ 」 と、上機嫌の酔っぱらいになったくらいのところで、 「 そういえばライフスケープに写真コンテストありますけど、応募してみたらどうですか? 」 との提案が。
 これまで写真のコンテストにはそんなに興味が無かった、というよりも自分なんかは通用しないだろうと思っていた。それは写真の技術が十分に伴なわず、そこだけで判断されるだろうと。ただこの雑誌のコンテストは生き物の魅力を伝えられれば、その部分も考慮してくれるだろうということがVol. 1を見ていて感じられた。生き物好きが読んでいてワクワクする雑誌なのだから、そういう写真なら通用するのかもと。
 お酒が入って楽しい生き物の話をして、それでやたらと後輩が私の写真を褒める。そんな構図が出来上がったときにコンテストの応募を勧められたら、断る理由を私は持ち得なかった。それでも弱気な私は 「 じゃあ、お互い応募しよう 」 と、ご機嫌でその日は帰宅。後日、後輩に応募したかどうか聞いてみると 「 あれ、先輩応募したんですか? 私は良い写真が無かったので応募しませんでしたよ~♪ 」 だと。完全に “ 豚も煽てりゃ木に登る ” じゃないか。むしろ上機嫌でやってた分、 「 お母さんが勝手に履歴書送っちゃってぇ、ジャニーズ入ったんですよぉ 」 ってのよりも恥ずかしい。
 入賞を果たしたことを後輩に連絡すると、 「 まさか本当にそんなことになるとは・・・ 」 と、寝ぼけたことを言っていやがったぜ、チキショー。それでもまぁ、運良く私の写真が目に留まって掲載に至ったのでありがたい限りではあるし、完全にヨイショに乗ってしまったが後輩にも感謝しなくてはならない。 ありがとう !! またお酒飲みながら生き物の話しましょう。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------




掲載ページ
掲載ページ 左下のニホンマムシGloydius blomhoffii の写真  3rd PLACE ( 3位 )


 ということでマムシです。やはり応募するならば、メインで撮っている両爬で挑んでみたかったのでマムシを。
 3rd PLACE は4人の選考委員が5票持っているもので、私の選考はなんと今森さん。里山の写真を撮られている今森さんに、里山らしい生き物のマムシを選んで頂いたのは大変光栄であります。撮影場所も里山だったこともあって、その雰囲気が伝わったことが嬉しい。


 てなわけで、宣伝とか報告っていうより自慢話的になってしまいましたね。普段褒められることのない私ですから、こういう時くらいは調子に乗りたいのです。だいたい後々で運が悪くなるのが私のパターンなので、大目に見てやってください。なのでこういう時に調子に乗るだけ乗っておきたいので、しばらくはこの記事をブログの先頭に掲載したままにします。


 全国の書店でお買い求めできますので是非ご購入ください。おそらく写真の雑誌コーナーにあるかと思います。




 ※しばらくこの記事は先頭に表示しております。
  通常記事につきましてはこの記事以降に掲載されます。




Category: 未分類  

YOU は何しに奈良へ?

 先週は仕事がバタバタして大幅に予定が狂ってしまったのだが、それが高じて公休日を変更していたら、なんと急遽三連休が舞い込んできた。これ幸いと、木曜日の仕事が終わったその晩のうちに、予約もせずに夜行バスの発着場へ行って一路 『 奈良 』 へ。 そう今回は3泊3日(夜行バス含む)の奈良の旅である。『 そうだ 奈良、行こう。 』 的な勢いだけで、金曜日の早朝には奈良の土を踏んでいた。

 久々の遠出、それも関東から抜けて近畿でのフィールドということで胸が高鳴っていたのだが、6年振りに乗った深夜バスが相変わらず私に牙を向けてきたので、寝不足で頭は回らず全身はバキバキだった。というのも6年前と異なり3列シート、トイレ付きという豪華なバスだったので余裕をこいていたが、前のじいさんはシート全開で倒すし、後ろのにいちゃんは足が長すぎて、私がシートを倒すとその長い足に当たって下げられないんですよ。んなもんだからほぼ半人分のスペースで7時間を過ごす過酷な車内になってしまった。私が短足だからなんとかなるものの、普通の人だったら圧死ですわ、あの狭さ。確実に軽自動車で車中泊したほうが数倍は安眠できる。
 そんな状態で朝7時に奈良に着いたがレンタカーが使えるまでに2時間ほどあったので、ちょろっと市内観光を。



浮見堂
浮見堂


 平日早朝の奈良は清々しく、まだ観光客にまみれていない公園は静寂に包まれている。大きなバックパックに寝袋をぶら下げ、カメラ片手に寺の街を散策する姿はさながら外国人バックパッカーみたいだったが、「 YOU は何しに日本へ? 」と尋ねられることはなかった。


鹿注意
鹿注意


 さすがは鹿の国。いたるところにこのような標識が立てられている。それだけ鹿たちが道路に飛び出してくるのだろう。
 一昨年のデータだが100頭ほども交通事故にあったのだとかで、レンタカーを借りる身としてはなかなかの不安である。




ホンシュウジカ
ホンシュウジカ Cervus nippon centralis


 神の使いである鹿様は奈良公園周辺のいたるところで草をお召し上がりになられている。「ようこそっ ! ! 」的な感じで木の陰から顔を覗かせている個体になんとなく心が惹かれたのでシャッターを切る。ただ可愛らしかったのだが、やはり逃げもしないシカは面白くない。
 なんだろう、私にとって写真とは “ 狩り ” みたいなもんなのだろうか。その生き物の躍動の一瞬を切り取りたいのかもしれない。



 そんなんで散歩しつつ鹿を眺めていると、あっという間に時間を浪費してしまったので、さっそくレンタカーに乗りこんでいざフィールドへ。良さそうな環境を巡りながら寄り道してポイントを選定していく。
 途中フワフワのお好み焼きで昼食をとっていたが、やはりビール飲みたいね。1人で車中泊の旅なのでもちろん飲めないが、地元のおじさんおばさんたちが愉快に酒を飲んでいるのが羨ましかった。ただ山地のほうのお店だったので、話の内容がやけにご近所の世間話的で、 『 うまいわさびの葉の漬け方がどうだ 』 とか 『 選挙に○○さんをよろしくね 』 とか 『 あそこの若僧が盗みで豚箱にぶち込まれた 』 とか、石ころ帽子でもかぶって人様の家に勝手に入っているような気分になるほどプラライベートな話が飛び交っていた。
 まぁお好み焼きが超絶うまかったからよかったが、なんとも不思議な空間だった。


 おっと、奈良公園で鹿と戯れたりお好み焼き食ったりと、観光しにきたわけではない。もちろんフィールディングだ。そして今回の目的はナガレヒキガエルBufo torrenticola の産卵を見ること。
 以前GWのときに紀伊半島をサークルの仲間と旅をしたときにダルダルの個体を見ていたので、今回もバッチリというか見られるだろうと思っていたのだが、結論から言えばハズしました。まさかの1個体も見られず・・・ 産卵に使うような流れの緩やかなよどみが見つけられず、気配すら感じなかった。ちょっと寒かったし、勇み足だったかもしれない。


 う~んせっかくの三連休を使ったのに残念。まぁほどほどに他の生き物が見られて楽しかったのだが、メインが撃沈だとやるせない。










幻影



 ただまぁ、あまりお目にかかれないであろう素敵な生き物に出会えたので、なんとか私の精神は保たれていた。ということで次回はこの写真の生き物について。









Category: 未分類  

古都アユタヤの虚無感と存在感

 去年末の忘年会でタイの話に花が咲いた。ほろ酔いで帰るやいなや、卒業旅行の写真を見返してみると当時の思い出がよみがえる。どーしようもない野郎共4人のサイテーで最高の旅。
 帰国後たった1日の休息をとった後、東日本大震災が起きて日本中が暗闇の中にいた。タイ旅行の記事もちょぼちょぼと見た生き物を載せるだけで、遺跡とかはその荒廃した風景がどうにも先の災害に重なって、気持ち的に落ち込んでしまい記事にするのがはばかれた。それでいて社会人になってドタバタしていたもんだからすっかり書かず仕舞いになってしまっていたのだが、この前の西表島で見たウタラ炭鉱の刺激もあって、遺跡熱がフツフツと沸いているのでその勢いに任せてタイ旅行の記事を書いてみる。


チャオプラヤー川
チャオプラヤー川から望むワット・アルン


 ということでタイ王国 !! 仏教とトムヤンクンとニューハーフの国、タイ王国。我々は首都バンコクのホテルを拠点として、寺院を巡り、いかがわしいメーター無しのタクシーに騙されそうになり、毒蛇研究所を見学し、水上マーケットで買い物して、ニューハーフショーに見入ってしまい、夜市で怪しい土産を探して、ホテルでタイビールの飲み会やって・・・
 とにかく楽しんだ、もうこういう旅ってホント最高です。



寝釈迦仏
ワット・ポーの涅槃仏


 タイの仏像といったらやはりこれだ。長さ46m、高さ15mを誇る大寝釈迦仏で指の指紋にある◎が人の頭くらいの大きさである。


 上2枚は豪華絢爛な街並みと雑踏でバイクのクラクションが鳴り響くバンコクの写真。バンコクから車で北へ2時間かからないくらい移動すると、タイの中部にアユタヤという地域がある。そこはかつてアユタヤ王朝が栄え、ビルマ軍に攻め込まれるまで都として栄華を極めていた。今現在はその爪痕が残る古都の遺跡群として独特の雰囲気を醸し出している。そんな雰囲気に惹かれて、行きたい行きたいと訪れる前から憧れていたので、中日丸々1日使ってアユタヤ遺跡を観光した。
 ただし、せっかくの1番面白いイベントだというのに、前日のニューハーフショー前に行った飯屋で氷をガリガリ食ってしまったために腹を下して、翌日はホテルのベットとトイレしか行き来していない友人が1人いたのが残念だったけど。皆さんはくれぐれもお水にはお気を付けください。タイは日本人には合わない硬水なので、氷まではミネラルウォーターを使っていないのがほとんどだから、アホみたいにガリガリ氷食っちゃいかんよ、暑いから気持ちはわかるけども。んでもって屋台なんかは衛生状態はなかなかに・・・うん。って感じだけども、そのギリギリな感じが面白いというのもある。



アユタヤ

 ということで1人欠けてしまったがアユタヤに辿り着いた。どんよりとした曇り空がより一層、バンコクのゴチャゴチャした豪華さとは違う異様な雰囲気を感じさせる。足を踏み入れた途端に、半日前にニューハーフショーでバカ騒ぎしていた国と同じとは思えない色がそこにはあった。
 赤茶色のレンガ壁とクメール様式の仏塔が寂しく建ち、




アユタヤ



アユタヤ


 頭部を切り落とされたいくつもの仏像が物悲しく残されている。この光景はまるで『天空の城ラピュタ』でパズーとシータがラピュタ場内のロボット兵に案内されたお墓のようなところだった。あの朽ちて風化しているロボット兵をみていたときのBGMが、当時脳内に流れていたのを思い出した。「さっきのロボットじゃない !! 」って言われたあのロボット兵が幼い頃すごく怖かった記憶がある。


アユタヤ


 いくつか状態良く残されているところもあったりした。だが大半はミャンマーとの戦争に敗れ、ビルマ軍の侵攻の爪痕を多く残している。アユタヤ王朝は滅亡し、寺院は破壊され、仏像の首は切り落とされる。そんな凄惨な出来事をボロボロのレンガだったり、首の無い仏像が語りかける。





アユタヤ


 中央の仏像はおそらく修復されたのだろう。頭部はつながり黄色い袈裟がかけられている。ここはアユタヤ遺跡群の “ ワット・マハタート ” というところで、アユタヤ遺跡の中でもっとも有名なところ。レンガの崩落具合や仏塔の損傷、頭部のない仏像たちの虚無感、それだけでも十分訴えかけてくるものはあるのに、それを凌駕するワット・マハタートを象徴するものがある。



アユタヤ


 長い年月をかけて仏像の頭を取り込んだ菩提樹がある。切り落とされた頭部に木が絡みついている。神秘的だとかパワースポットだとか、そんな安い言葉では言い表せないような存在感。この仏像に会いたいがためにタイに来たと言っても過言ではないほどに切望していた。念願叶ってこの仏像を見られたのは本当にうれしくて、写真もたくさん撮った。
 この仏像を撮るときにはマナーがあって、この仏像の頭より上に人の頭があってはならない。信仰深い理由はいかにその仏像が大切にされているかがよくわかる。精神的にも守りたいのだ、この仏像を。
 世の中知らないことが多すぎるし、それでもテレビやインターネットを通じてある程度知ることはできるようになってきたけども、やっぱり実際に行って見るのは全然違う。百聞は一見に如かずってやつだよホントに。空気感っていうのは同じ空間にいないと伝わらないし、それを体験するまでのプロセスなんかも影響するから見え方は違ってくる。キーボードを叩いて二次元的に画面に表示されるモノとは、はっきり言って情報量が違いすぎるわけで。だからボクらは旅をするわけで。




 改めて見返すとやはり素晴らしい国だった。エンターテイメントも料理も文化も建造物も、今までに触れたことのない世界に飛び込むことでみえてくることは多い。本当にこういう経験は大事なんだなとひしひしと思う。いろんな文化に触れて、いろんな失敗をして、いろんな学びを体験する。またあの時のメンバーで、再びタイに行きたいと強く願ってしまう。
 何事も経験なわけだから、行ける時にいろんなところに行ってみたい。だから今考えているのはカンボジアとか良いなと。アンコール遺跡群はもちろんのこと、雰囲気的にはベンメリア遺跡なんて超どストライクなわけで、ああいう場所を探険したい。この遺跡熱があるうちに、もしかしたらどこか行くかもしれん・・・てか行きたい。






Category: 未分類  

眠たい未年



 明けましておめでとうございます。
 ということで、Let's go 2015年。今年は行ける時にいろんなとこに行きたい。生き物探しはもちろんのこと、海外旅行で観光したいな。
 去年西表島のウタラ炭鉱を見たり、忘年会でタイの話をしてアユタヤ遺跡を思い出したり、ここ最近は遺跡が猛烈に私の胸を焦がす。カンボジアのアンコール遺跡群とかベンメリア遺跡とか行ってみたい。ミーハーだけどマチュピチュとかもね。



スキットルとスニッカーズ
スキットルとスニッカーズ


 あとはのんびり山に登って、素敵な景色を眺めながらウイスキーを嗜みたい。写真は休憩中のひととき、やっぱり「おなかがすいたらスニカーズ」だぜ。チョコとウイスキーは合うし、登山中の行動食としては文句なしの高カロリー。



 生き物で言うと、今年はホテイランCalypso bulbosa var. speciosa を見たい。やはりランが見たいです、ラン。やつらの魔性に確実に引き寄せられている。時期を合わせてうまいことスケジュールを管理したいね。ある程度今の部署は予定を立てやすいので、ベストタイミングで南アルプスを訪れたい。


 両爬はヤマカガシRhabdophis tigrinus の綺麗な個体を見つけたい。ここ最近、バチっと良い個体に遭遇できていないので。


 まぁ今年はのんびりいろんなところに行っていろんなモノを見たい。ということで今年もよろしくお願い致します。



Category: 未分類  

駆け抜けろ午年

 「2014年も残すところ・・・」なんていう、この時期によく見かけるお決まりの文句。だいたいそれでこの1年を振り返り、総括やら写真の羅列やら、いろんなとこのブログの記事としては定型化している。私もその例に漏れず、そういうのが好きなので今年最後の記事は、「2014年も残すところ僅かとなりました。この1年を振り返りたいと思います」ってのをやろうと思う。
 テンプレートを変更して写真をどば~っと貼れるようになったわけだけど、だらだら文章書いてまとまりのない記事になってしまいそうなので、例年通り組写真にしよう。そうしよう。




2014 風景
風景

①②③
④☐⑤
⑥⑦⑧

 ①③④⑤は時期が異なるけれど同じ場所。ハイキングしているだけでもとても心地好くて、お気に入りの場所になった。
今年の初夏に初めて訪れて、それ以来虜になってしまった。
 ①は隠れミッキー的な“隠れ鬼”が階段から覗いている。事前情報なしに見つけたから猛烈に気に入って何枚も写真撮ってた。実は奥でヤマユリLilium auratum がひっそり咲いていて、風に乗って甘い香りが鼻の頭をかすめるのが何とも言えない。もう1箇所別の鬼がいたらしいのだが、初回は見つけられず。2回目にはちゃんと見られました。


 ②⑥⑦⑧は西表島でございます。今年はなんといっても西表だ。
6日間も行けただなんて幸せすぎる。今年は6月に部署が変わってだいぶ環境が変わったので、良い面もあれば悪い面もあった。前に比べたら休みが比較的とりやすくなったので、その恩恵で西表再訪という願いが叶った。やっぱりいいとこだわ、西表。


 好きな風景選んでいたら結局2箇所の風景しか組写真にしてなかったわ。それだけ良いとこなんだろう。そうなんだろう。




2014 草本
草本類

①②③
④☐⑤
⑥⑦⑧

①レンゲショウマ Anemonopsis macrophylla
②キバナノアツモリソウ Cypripedium yatabeanum
③ナリヤラン Arundina graminifolia
④ヤマトリカブト Aconitum japonicum
⑤オオマムシグサ Arisaema takedae
⑥ギンリョウソウ Monotropastrum humile
⑦タマガワホトトギス Tricyrtis latifolia
⑧ザゼンソウ Symplocarpus foetidus


 成果だけで言えば両爬よりも良い。というのも見たかったものが見られた年だった。特に②③⑧だけど、ダントツトップは②のキバナノアツモリソウ。日本の山野草でこんな魅力的な形態の花は他にないと、自分の中では感じる。まだまだ勉強不足なのでもっと素敵な花々があるのかもしれないが、とにかくこの花を愛してやまない。
 去年のサガミジョウロウホトトギスTr. ishiiana でもとてつもなく感動したけれど、あれも黄色い花だったなぁ。あまり意識したことがなかったけど、黄色という共通点があるので『黄色い花』が好きなのかもしれない。今まで「好きな色は?」という問いに対して【黄色】と答えたことは一度もないのだが、案外無意識で選んでいるこういう色が、本当に好きな色なのかもしれない。

 今年は去年にも増して個性的な植物を見られているので、この調子で来年も面白い花を探したい。今年時期がうまく合わず断念した花があるので、2015年はそれに合わせたスケジュール管理をしなくては・・・



2014 両爬
両爬

①②③
④☐⑤
⑥⑦⑧

①ヤエヤマアオガエル Rhacophorus owstoni
②ヒダサンショウウオ Hynobius kimurae
③サキシマキノボリトカゲ Japalura polygonata ishigakiensis
④ジムグリ Euprepiophis conspicillatus
⑤サキシマカナヘビ Takydromus dorsalis
⑥サキシマスジオ Elaphe taeniura schmackeri
⑦シマヘビ El. quadrivirgata
⑧ヤエヤマセマルハコガメ  Cuora flavomarginata evelynae



 やはり今年は西表島。①③⑤⑥⑧の8枚中5枚が西表島のものになってしまった。それでも今回の西表島の旅は足りないくらいだった。特に心残りはサキシマアオヘビCyclophiops herminae を見つけられなかったこと。う~む、どこにいるのやら。なんとかして予定を作ってまた八重山を訪れたい。次は行動時間が多くとれる石垣島でも良いかもしれない。

 本州で言えばカラスヘビの成果は大きい。爬虫類は充実した年だったが、両生類がイマイチだった。相変わらずハコネサンショウウオOnychodactylus japonicus はチャレンジするものの成体にはなかなか巡り合えていないので、2015年はハコネはもちろんのこと両生類を盛り上げていきたいな。
 あとはどれだけ寄り道をするかだね。本業としてはやはり両爬屋なのでハペを求めてフィールドに行きたいんだけど、やっぱり最近は山野草が面白い。見たい花がいっぱいあるので、その横道にどれだけ時間をとられるのかが問題だ。まぁ、そうやって別の生き物をみていたら、違う角度からのアプローチで両爬がみえてくることもあるだろう。なにしろ植物は動けないのだから、環境指標そのもの。そこから紡がれる糸もあるはずだ。



 総じて言えば、今年は西表島に足を踏み入れることができて良かったってことかな。旅ってやっぱり良いもんだ。実はついこないだ会社の小じんまりした忘年会で、先輩と上司もタイに行ったことがあってタイの話に花が咲いた。
 『メシはうまいし、チャーンビールはのどごし爽やかだし、遺跡は魅力的だし、ニューハーフは綺麗だし。』そんなタイトークをしながら酒を飲んでたら猛烈に海外旅行も行きたくなった。ほろ酔いのまま帰宅途中に日をまたぎ、帰って爆睡する予定だったが、変にスイッチが入って興奮していたため帰るやいなや卒業旅行のタイの写真をしゃぶりつくように見返した。面白い思い出がいっぱいだしバカやってたなーとも思うし、いろんな感情がこみ上げてくる。
 うん、やっぱ良いとこだタイ。もう一回行きタイね。なんか非常にタイ熱が再開してきたので、来年の記事に書くかも。ということで次回予告としては、2015年の抱負の記事書いて、タイ記事書いて、通常運行の予定。

 今日から実家で堕落した生活を送りますので、次の更新は来年でございます。それでは皆様、良いお年を。





Category: 未分類  

第二の故郷はいつ帰っても暖かい

ルートビア
ルートビア


 前回載せたパワーギアが夜のお供ならば、昼のお供はコチラ。共同売店で100円玉を出してもお釣りが数枚返ってくる破格のお値段(2014年10月当時で税抜き78円)。味は端的に言うなれば『シップコーラ』。後味が薬っぽい雰囲気で、ドクターペッパーの独特なフルーツフレーバーとは一線を画する。シップのあの香りを閉じ込めるために、コーラに2時間ほどシップを浸けこんで缶に注入したような魅惑の風味で、プレーンというか通常の味が左のモノなのだが、右のクリームソーダ味はさらにクソ甘ったるいフレーバーをプラスしたとんでもない飲み物。
 賛否両論というか大概の人は苦手な味のようで、私も初めて先輩から頂いた時は「うげぇっ、ホントにシップ味だ・・・」と敬遠した。『大概の人は苦手』というのはあくまで1回目の場合である。その後再びこの飲み物を口にする機会のある人ならば、「アレ、意外とクセになる」と知らず知らずにおいしいと感じる、まるで煙草のようなモノ(私は禁煙者だが)。安くてうまくてヤミツキな風味なもんで、昼のお供はコレで決まり。



由布島
由布島


 そんなルートビアを飲みながらドライブしていると( ビアとつくが清涼飲料水なので飲酒運転ではない )、のどかな沖縄らしい風景が見えたので寄り道。由布島は西表島に隣接する島で、浅い水域を400mも歩けば渡ることができる島だ。水牛に乗っておじいの三線を聞きながら渡ることのできる観光スポットでもあって、島内には熱帯植物園もある。
 普段本州にいてなかなか熱帯の植物に縁がないならば、おそらく私は植物園で「うへへ」と楽しんでいただろうが、立地がよろしくない。だって立っているここ西表島には熱帯の植物がワイルドな状態で見られるんだもの。
そっち探しに行っちまうよ。いつか由布島に渡れる機会があるんだろうか、ある意味 “ 行きたいけど行けない島 ” でもある。




ピナイサーラの滝
ピナイサーラの滝


 相変わらずの絶景ポイント。当日の朝は小雨がパラついていてレインコートを着ての登山だったが、途中で快晴へと変わった。ただいちいちレインコートを着替えるのも面倒で、そのままの格好で進んでいたのだが、雨上がりの熱帯雨林の湿気といったらなかなかで、なおかつ安物のレインコートの通気の悪さったらない。まるでサウナスーツを着ながらにして、サウナで踏み台昇降するような、地獄のジメジメムンムンだった。滝の上に辿りついた時にはすでに汗だくで、思わずその開放的な風景につられて、レインコート脱ぎ捨てシャツ脱ぎ捨て靴下脱ぎ捨て・・・

 気がつけばパンツ一丁で滝の上に立っていた。これがもう最高 !! 自制心がなければ真っ裸になるところだった。まぁパンツ一丁の時点で自制心もなければ自尊心もないわけで。
 滝の上は風が抜けて非常に心地好くて、下の滝つぼにダイブしたいくらい身も心も開放的だった( ただし落差55mの沖縄県最大落差を誇る滝なので、2つの意味で“だいぶ”危険 )。



MoonlightGecko
Moonlight Gecko サンゴ ver.


 ウミヘビの下見で海岸に来た時、砂浜にカップルが作ったであろう非常におめでたい、ハートと名前がサンゴで書かれたサンドアートがあった。一人で砂浜に立っている悲しさとカップルに対する嫉妬心で、「クソったれー」とそれを石垣島くらいまで蹴散らしてやろうかと心の中で悪魔が囁いていたが、なんとか善良なる天使( コイツも一応パンツは履いてフル○ンではない )がなんとか引き止めてくれた。
 天使と悪魔が囁き合っている途中、「お、コレ良いじゃん」と思いついてパクったのがこの写真。




 一人旅

  こじらせすぎて

   珊瑚文字

                  月光守宮



オリオンビール
オリオンビール


 そして最終日、レンタカーを返却したらビール解禁。ウイスキーは持ってきていて寝る前に飲んでいたけど、オリオンビールは旅の最後と決めていた。大学4年の学生時代最後の沖縄で、禁酒を続けてようやく最終日に飲めたオリオンビールがとてつもなくおいしくて、これまでの過酷な旅の労をねぎらうかのようにすぅーっと浸みわたり、限界まで活動しているからあっという間に酔っぱらう。
 これが気持ちいのなんのって。レンタカー返す時にガソリンは満タンで返すように、私も帰るときにはガソリンを満タンにしなくてはいけないのだ。そしてようやくのオリオンビールを今回は石垣港行きのフェリーを待つフェリーターミナルでチータラをつまみに飲む。
 やっぱり旅終りのオリオンビールは良い!!相変わらず西表島-石垣島間のフェリーの揺れがすごく、時化っていてとんでもないうねりだったけどなぜか爆睡してしまう。これは酒が入っていなくて疲れてもいない行きのフェリーでも同じなのだ。気がついたら原生の島から都会の島に渡っていた。




A&W
ルートビア ジョッキ ver.


 そして石垣島の楽しみはなんといってもA&W。このファーストフード店は日本では沖縄県のみの展開なので、来ないと味わえない。最大の魅力はこのルートビア。なんとジョッキで飲めておかわり自由という。基本的にこの飲み物が好きな人は、病的なハマり方をするのでこのシステムは天国か、はたまた極楽浄土か。
 まだ空港行きのバスの時間がありそうだからもちろんおかわりしてガバガバ飲んでいたのだが、オリオンビールですっかりご機嫌になって気持ちが緩んでいたせいか、次に腕時計を見たらバスの出発時刻を指し示していた。「あちゃ~、やっちまった。まぁ次のバスでもギリギリ飛行機の時間に間に合うからいいか。」とすっかり島時間のままで、乗り過ごしてしまった。
 
 ゆっくりとルートビアを流し込み、次のバスに乗ったら飛行機離陸の20分前くらいに空港に到着。基本的に飛行機は搭乗手続きを済ませて30分前には搭乗ゲートを通過していなくてはいけないのだが、パンパンのザックから釣り竿が飛び出した状態で、顔を赤らめてそんな時間に到着したもんで、スカイマークのカウンターにノコノコ行ったら「あんたアホなの?」的な感じでこっぴどく怒られちった。さすがに「ルートビアおかわりしてたらバス乗り過ごしちゃったんです~」なんて言い訳ができるわけもないので、平謝りしながらダッシュで乗りこませてもらった。まったく社会人になってもガキのままですね、本当こういう大人になっちゃいかんです。


 でも対応してくれたスカイマークありがとう。やっぱり好きだぜスカイマーク。もう次からは早く来ます・・・たぶん。( こういうことを言うヤツは大抵もう1回くらいやっちまう最低ヤローな気も・・・)




 ということでとりあえずは西表島の記事はこれにて終了。あとはちょぼちょぼ関連記事で載せるくらいかな。


1. 圧倒的生命力に溶けてゆく
2. セマルで合わせる “ 島時間 ”
3. WINGS
4. あめあめふれふれ
5. 待ち人 来たる
6. 川底の大鋏
7. ネズミのいなかったその島で
8. 第二の故郷はいつ帰っても暖かい





MoonlightGecko2


 行く度に、また行きたくなる。
 波と一緒で、何度も押し寄せ、引けば引くほど大きくなってまた打ち寄せて。
 そんな素敵な島、西表島。
 人生で1番好きな場所。



Category: 未分類  

圧倒的生命力に溶けてゆく

ジャングル
亜熱帯のジャングル

 長いようで短い一人旅から帰宅。10月の西表島はまだまだ暑く、半袖すら脱ぎ捨ててエメラルドブルーの珊瑚の海へ飛び込みたいくらいの気候だった。亜熱帯の森は誰が主役ともいえないほど様々な植物が蔓延っていて、その生命力には圧倒させられる。


ウタラ炭坑跡
ウタラ炭鉱跡


 人間の建造物ですらその生命力の前では無力で、ただ刻一刻と彼らの一部へと還ってゆく。



ウタラ炭坑跡
ウタラ炭鉱跡


 赤レンガにガジュマルFicus microcarpa が絡みつき、オオタニワタリAsplenium sp.が着生する。天空の城にでも辿り着いたのかとさえ思わせる、そんな人工物と植物の調和。




マングローブ
マングローブ


 ゆっくりと潮が満ち、太陽は西の海岸へと沈んでく。



 圧倒的な生命力の、ゆっくりとした時の中へ、私はこの身一つで溶けてゆく。こんなにも心が穏やかなのに興奮に満ちていることなんかそうそうない。とても不思議な感覚、なぜが矛盾しているのに心地好い。


 そんな素敵な西表島でした。本当に良い島だ。帰ってきたばかりなのに、また行きたくなってしまっている。
 “南の島へ行きたい病”につける薬は、どうやらないようだ。





1. 圧倒的生命力に溶けてゆく
2. セマルで合わせる “ 島時間 ”
3. WINGS
4. あめあめふれふれ
5. 待ち人 来たる
6. 川底の大鋏
7. ネズミのいなかったその島で
8. 第二の故郷はいつ帰っても暖かい



Category: 未分類  

銀色に琥珀色のお酒を

スキットルとナイフ
スッキトルとナイフ Skittle and Knife


 というわけでスキットルです。ナイフは前から愛用しているモノで、木目調が美しくコンパクトで使いやすい。まぁ今回はおまけというか、ワイルド感を演出するために一緒に撮ったわけだけど。そんなことよりスキットルです。ウイスキーボトルとかフラスコとも呼ばれ、ウイスキーなどアルコール度数の高いお酒を携帯するための水筒みたいなもんで、映画とかでワイルドなヤツがポケットから取り出してグビっと呑んでるアレです。たまにへべれけの呑んだくれオヤジの役のヤツもこれでフラフラになっている。
 私の中で印象的なのはジュラシックパークのマルコム博士が呑んでいる姿。ニヒルなキャラクターだし、カッコいい大人って感じ、あぁなりたい。あとキングコングとかでもグビグビやってるおっさんいたなぁ。
 あぁいう冒険・探険モノの映画でジャングルの中、汚いボロボロの服でポケットから取り出して呑んでるのが猛烈にカッコイイのです。それも覚悟を決めてグビっと呑んでいる姿とかは、男でも男に惚れてしまうほど魅力的で、男気が濃縮されているようなワイルドさ。

 ウイスキー好きで、ミーハーで、形から入りたいタイプの私なんかはモロに憧れなわけで、大学2年くらいから良いなぁ良いなぁと思っていた。4年生の時、奄美行きのフェリーではレッドの小瓶(180ml)をお供に46時間の船旅を楽しんだわけだけども、これがもしスキットルでカモメが並走する甲板の上でチビチビやれていたとしたら、なんと素敵なんだろうと妄想したりする。 
 そんな妄想を実現できるようになったわけ。ボーナス様様ですな。これで旅の新たなお供ができた。フィールドに持ってけばプチ冒険気分だし、山頂で飲むウイスキーはさぞ旨かろうに。


 これにて“銀シリーズ”三部作は終了。ここ最近は銀を感じることが多かったので、タイトルを銀に統一して3つ書いた。まぁ結局は「スキットルいえーい」ってのが言いたかっただけなのかもしれないけども(笑)



Category: 未分類  

雑多への入り口


 ブログのテンプレートをついに変更。これまでのテンプレートは性質上、1つの記事に対して1枚の写真を載せるカタチを採用していて、どうしても1枚以上載せたい場合は仕方なく載せていたが、それだとトップページが乱れてしまい見栄えがよろしくなかった。コラム的にちょぼちょぼ記事を書くだけなら構わないのだけれども、どうも最近は探訪記みたいなモノをダラダラ書く傾向が多くて、私の語彙力だけでは表現しきれないので視覚的な方法に頼ってしまおうと、写真をたくさん載せても気にならないテンプレートに。
 前のテンプレートはカッコ良くて好きだったけど、個人的に制限をかけている部分が多かったように思う。まぁ機能的な問題じゃなくて自分の気分的な問題だったけど。月日が経てばブログでやりたいことは移り変わっていくものであり、改めて客観的に自分を見つめ直してみるのも必要なことである。



エッシャーの真似事
エッシャーの真似事


 この写真を見てピンと来る人はピンと来るだろうけど、これはエッシャーという画家の『反射する球を持つ手』という作品のオマージュ。本当はもっと球体が大きいんだけど、見つめ直すというイメージの自画像写真で面白いから載せてみる。




反射する球を持つ手
反射する球を持つ手
Hand with Reflecting Sphere


 こちらが本家。エッシャーはだまし絵で有名で知名度が高く、私でも知っている画家の一人だ。ただこの絵に関しては恥ずかしながら全然知らなくて、むしろそれに似た絵をどこかで見たことがあるなという印象だった。




FIRE BALL
FIRE BALL


 そのどこかで見た記憶の根源。これは大友克洋の短編集『彼女の想いで…』に収められているFIRE BALLという作品の扉絵で、エッシャーの絵を見た時に私はコチラを連想した。エッシャーの画集を眺めていて、「あれ、これ大友先生のじゃね?」と感じたのだが、本来は大友克洋がエッシャーのオマージュで描いている。
 大友克洋といったらやはりAKIRAだ。世界的にファンがいて、日本のアニメーションといったらコレなわけだ。そして2020年のオリンピックが東京に決まった瞬間、AKIRAファンは狂喜乱舞だっただろう。2016年でも2024年でもなく“2020年に東京でオリンピックをやる”ということに意味がある。なぜならAKIRAは翌年に東京オリンピックを控えた2019年という時代設定で、今回の東京オリンピックは予言とでも言っていいようにドンピシャなわけ。しかもこの漫画は30年以上も前に描かれているモノだという事実。予言的に一致したこともすごいが、自分が生まれる前にこんな漫画が誕生していたことに驚き。現代の漫画と比較しても遜色の無い描写力。特にビルの崩壊など何かがゴチャゴチャしている絵の細かさがとてつもない。



鉄雄
鉄雄

 そして我が家には登場キャラクターで1番好きな鉄雄のフィギュアがある。劣等感に苛まれていながら、突如膨大な力を手にしてそれに溺れていく、そんなキャラクター性がとても好き。


 んでこんな脱線しまくって写真もたくさん載せられるなんて自由で良いなぁ。せっかくテンプレート変更したから、今までできなかったダラダラとした雑記を書いてしまった。こんな雑記も書けるし、生き物の比較写真とか生息環境と合わせての記事も書けるし、やりたいことはいっぱいで楽しみ。なんか再スタート感。
 だいぶ自由になった当ブログを今後ともよろしくお願い致します。





Category: 未分類  

足跡を振り返って見てみる

Coleman
Coleman 登山靴


 ヒダサンショウウオHynobius kimuraeナガレタゴガエルRana sakuraii を探しに行った沢登りを最後に、長年連れ添った相棒であるこのColemanの登山靴は引退を迎えた。出会いはおよそ6年ほど前まで遡る。大学の自然サークルに入り、夏合宿に備えてアウトドア用品を揃えるために先輩に連れられ池袋のアウトドアバーゲンを訪れた。そこでザックやら寝袋やらキャンプに必要な物を買い揃え、その中の1つがこの靴だった。当時は学生というのもあってとにかく安さが決め手で、知識もないからあとはデザインくらいしか選ぶ基準がなかった。それでも人生で初めて手にする(むしろ足にするだが・・・笑)登山靴はガッチリしていて頼もしく、すごく良い買い物をした。しっかり足がホールドされるし防水なので水気のあるところも攻められる。これさえ履いていれば大抵のフィールドで生き物を追いかけられるのだ。だからフィールドにはほとんどこの靴を履いて出掛けていたので、私と共に様々な生き物を見てきた同志なのである。


 初めての夏合宿地、北海道では歩き回って登山靴の堅牢性を実感したし、林道を歩いていて突然茂みでガサガサ聞こえたので「ヒグマUrsus arctos かっ!?」と驚き一緒にダッシュして逃げた。

 白馬八方尾根をガシガシ登り、八方池という天空の水辺でたくさんのクロサンショウウオH. nigrescens の幼生を見たり。

 生き物よりも登頂が目的になってしまう“トランス状態”になってしまい、戸隠合宿ではついつい五地蔵山山頂まで登り詰めたり。

 新雪混じりの林道で寒い思いをしながら白い息を押し殺してベニマシコUragus sibiricus の観察もしたし、大山では全然生き物出なくて降り積もった雪に足を突っ込みながら雪玉投げてた。

 山小屋のオヤジに唆され、丹沢主脈の塔ノ岳から蛭ヶ岳までの往復山行にも苦労しながら共に踏破した。

 紀伊半島でオオサンショウウオAndrias japonicus の棲む沢を渡り、大雨にも見舞われてびっちょびちょになってとんでもない異臭を放ち始めたりもした。

 奄美行きのフェリーでだいぶグロッキーになって、この安定感バツグンの靴をもってしても車から降りる度に丘酔いに悩まされた。

 沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島といった、沖縄の島々には欠かせないし、思い出は書き切れない。



 とにかくこの靴には旅の記憶がギッシリ詰まっていて、文字通り日本各地に足跡を残してきたわけである。ずいぶんと思い入れが強くなっていたみたいだ。
 ただやはりそれだけ酷使すれば傷むのは当然で、多少ソールがすり減るなんかだったら使い続けるのだが、靴内が割れていてかかとに当たるのでさすがに痛くて長時間履いていられなくなった。沢登りまでの山道をこの日もたくましく乗り越え、長靴に履き替えるときにとても哀愁を感じたので最後に沢で記念撮影をした。


 今まで本当にお疲れ様。私を足下からしっかり支えてくれたおかげでいろんな所へ旅することができました。ありがとう。
 君と残した足跡は、私の心に、永遠に。





Category: 未分類  

パカパカと午年が拍車をかけてやってきた

富士山
富士山 Mt. Fuji


 明けましておめでとうございます。ついに2014年になってしまいましたね。昨年は巳年ということで両爬的には盛り上がっていたのですが、午年ではイマイチテンションが上がらないような・・・といったら午年生まれの方に悪いですね。それっぽい写真も見当たらなかったので無難に富士山の写真を。
 これは紅葉シーズンに金時山を登った時の山頂からの写真で、秋晴れで空も高くとても綺麗な富士山が撮れた。普段は富士山を見るたびに電線や建物なんかが遮ってしっかりと拝めないのだが、金時山山頂からは遮る山すらないのでお隣が富士山なのだ。こうやってまわりにそびえる山も無く、1つだけドーンとある富士山というのはすごく象徴的で、日本といえばで思い浮かぶのはやはりこの山だろう。


 話がどんどん富士山に逸れそうなので生き物に戻して、去年は巳年だったためにヘビ運が良く本州産ヘビ8種を見たわけだけど、それの影響でなのか最近は異様にヘビに意識が傾いていて猛烈にヘビが見たい。それもいろんなタイプの。となるとやはり南西のヘビたちに会いたいわけで、とりわけ私が知っている中でいろんなタイプのヘビに会える島はやはり『西表島』。あの島はヘビというか生き物の“濃さ”が違うんだよな。その濃度に驚いているヒマさえなく、次の驚きがやってくるみたいな感じ。大学1年のときに初めてその土地に足をついてからの約10日間は異常な興奮状態だったし、生き物にハマったのは確実にこの島から。特に両爬が好きな人間なら、確実に西表島を訪れたら覚醒するはず。
 だから今年は西表島に行きたい、なんとしても。夏休みとかうまく休めたら3泊4日くらいが限度だろうがなんとか都合をつけて行きたいなぁ。そして西表四大珍蛇と呼ばれるイワサキワモンベニヘビSinomicrurus macclellandi iwasakii 、ヤエヤマタカチホヘビAchalinus formosanus chigirai 、イワサキセダカヘビPareas iwasakii 、サキシマバイカダLycodon ruhstrati multifasciatus(人によってはサキシマアオヘビCyclophiops herminae )のどれかのヘビを見たい。(私の場合はバイカダは結構見ていて、代わりにアオヘビのほうが個人的には珍蛇)ということで今年2014年の抱負としては、

 【西表島に上陸し、西表四大珍蛇を見つけること】




 2014年も生き物にまみれる1年になりますよーにっと。
 ということで今年も当ブログをよろしくお願いします。


Category: 未分類  

太陽と共に眠り、太陽と共に目覚める

御来光
塔ノ台より御来光


山小屋では18時過ぎに夕食をいただき、20時には消灯。
山の朝は早いから、その分夜も早い。
疲れているのに慣れない山小屋泊で興奮しているのか、20時ではなかなか寝付けない。
外に出て行動食として持参したナッツ類をつまみに湧水をグビグビと飲んで夜空を眺めていると、
まるで昨日まで見ていた空と同じモノだとは思えない夜空だった。
別に星が多く見えるとか、月が2割増しで綺麗だとか、そういったことではなく、
たぶん見ている側の視点や感情が変わって、違うモノに見えてくるんだろう。
まるで夜空を独り占めしているようで、心地好くてしかたなかった。




気持ち良く21時頃に床に就き、驚くほどスッキリとした目覚めが4時過ぎに訪れた。
夜明けまではまだ30分ほどあったので、外に出て太陽を待つ。
待ち合わせの時間になってようやく現れた彼は赤く輝き、
足下からゆっくりと、すべての生き物に命の炎を灯していった。
御来光というのは本当にパワーがあって、私の蝋燭にもしっかりと火が灯った。
きっとそのおかげでこの日は半日以上も歩きっぱなしができたんだろう。
これを見てしまうと“人が山に登りたくなる理由”が分かる気がする。
そして私の登山心にも火がついてしまったとか・・・




【丹沢稜線山行】

1. 神奈川のテッペン獲りに行く
2. 鬼の岨
3. 雲隠れの里
4. 風吹き抜ける笹原から
5. 太陽と共に眠り、太陽と共に目覚める
6. 朝の蛍
7. 隈取りの翼
8. 短剣を纏う荒地の薊
9. 狐は夕暮れ時に





Category: 未分類  

神奈川のテッペン獲りに行く

鬼ヶ岩ノ頭
丹沢主脈 鬼ヶ岩ノ頭



友人の山写真が素晴らしいものだからついつい私も登山したいと短絡的に考えて、
先日ちょこっと稜線歩きを決行。
フィールドで山に行くことはあれど、里山だったりちょっとした山に行くだけで、
“THE 登山”っていう本格的なヤツはなかなかやらない初心者なもんで、
山選びから遭難気味・・・
結局不安だったので近場の低山帯である丹沢山系に向かうことにした。
低山といっても総距離22.26km だから結構歩いた歩いた。
南アルプスの北岳とか行ってみたいけど、初心者の私はしばらく低い山でトレーニング。
来年の夏にはチャレンジしようかと思案中。
また丹沢を選んだのはある植物を見たくてその下見も兼ねて行くことにした。
時期的にもう少ししたら花が咲くので、次の登山もまた丹沢だな。



行程としてはヤビツ峠から丹沢表尾根を登って塔ノ岳へ行き、山頂の尊仏山荘で一泊。
翌日は丹沢主脈線を歩いて蛭ヶ岳へピストンして塔ノ岳に戻り、
大倉尾根を下って大倉へ下山というルート。

総移動距離:ヤビツ峠~蛭ヶ岳~大倉22.26km + 水場往復600m×3回 = 約24km
累積標高(上り): 1319m
累積標高(下り): 1798m
移動時間(1日目):ヤビツ峠9:00発 - 塔ノ岳16:30着 = 7時間30分
移動時間(2日目):塔ノ岳6:30発 - 大倉18:30着 = 12時間
移動時間合計:19時間30分


無事ケガも無く下山することができたので最低ラインはクリアしたわけだけども、
予定より大幅に時間がかかって、大倉に辿り着いたのが日暮れ間近だったので結構ギリギリだった。
登山初心者ということで歩みが遅かったのもあるが、
写真を撮りながら(それもデビューしたての一眼)だと、楽しくてまぁー前に進まない。
何人の爺さん婆さんに抜かれて行ったことだろう。
その分たくさんの写真が撮れて山登りも存分に堪能したわけだけど、
やはりカメラバッグはナシだなぁ。
いろいろ撮りたくてザックとは別に機材詰めたカメラバッグを持って登ったが、
登山の妨げとなって邪魔で仕方なかった。
多少面倒でも機材はしっかりザックに入れて登りやすいスタンスにしないといけないと実感した。


んでそんなアホ装備で行ったもんだから持参したトータル1.5Lの水はあっという間に底を尽きた。
山小屋付近に湧水があって(それでも往復30分くらい)給水できたからよかったが、
夏山はかなり水分が必要なんだとわかった、特に喉の渇きやすい私は・・・
そして下界よりも太陽が近いだけあって焼ける焼ける。
翌日仕事に行ったら「手がまるで黒人みたいだ」なんて言われた。
まぁ白い肌よりかは日焼けしたい派なので褒め言葉なわけだけど。



まぁいろいろ勉強になることが多くてとても良い経験を得たわけで、
苦労した分、撮れた写真には思い入れがたくさん詰まっていくわけで。
これからしばらくはこの山行で見られた生き物を載せていく予定。


写真は蛭ヶ岳へ向かう途中の鬼ヶ岩ノ頭という場所。
ここから鎖を伝って少し下り、ちょうどロゴの“o”の下にある蛭ヶ岳山頂を目指す。
鬼ヶ岩ノ頭は丹沢山地で3番目に標高の高いところ(1608m)で、
丹沢山地最高峰は目指す蛭ヶ岳(1673m)である。
朝は霧も出ずに視界良好で非常に気持ちの良い稜線歩きができた。



【丹沢稜線山行】

1. 神奈川のテッペン獲りに行く
2. 鬼の岨
3. 雲隠れの里
4. 風吹き抜ける笹原から
5. 太陽と共に眠り、太陽と共に目覚める
6. 朝の蛍
7. 隈取りの翼
8. 短剣を纏う荒地の薊
9. 狐は夕暮れ時に




12345678910111213141516171819202122232425262728293006 < >